大阪
   11・16野宿生活者支援統一行動
   野宿からの脱却の一助に
   
 十一月十六日、大阪で、野宿生活者支援統一行動が取り組まれた。
今年で四回目となり、野宿を余儀なくされているホームレス状態の労働者の多様なニーズに応えながら、野宿からの脱却の一助になることを目標に、「大阪府保険医協会」「歯科保健研究会」「大阪弁護士会人権擁護委員会」「NPO釜ヶ崎支援機構」等が事務局で、医師・歯科医師、弁護士、司法書士等の専門家や、ボランティア団体、個人約百名が取り組んだ。
「釜ヶ崎講座」も実行委に参加し、当日、聞き取りや誘導などを担った。
今年度は、大阪弁護士会館前と桜之宮公園の二ヶ所の会場で行なわれた。前者では、前日夜半、梅田周辺でのチラシ撒きや弁当配りが行なわれ、「移動層」と呼ばれる、テント、小屋掛けを持たない野宿者への聞き取りと、即日の入居等の措置を含めた新たな面での取り組みとなった。桜之宮では、月例の相談会を引き継ぐ、継続的な支援と位置づけて行なわれた。

 第39回釜ヶ崎越冬闘争へ!

釜ヶ崎では、その後、越年対策をめぐる大阪市との交渉が行なわれつつ、第39回の釜ヶ崎越冬闘争が準備されている。
十二月二十八日より、突入集会が行なわれ、三十一日の年越し、一〜三日の越冬まつりなど、多様な取り組みが行なわれる予定である。今年は、年度末までに三万名もの派遣切りが推測されるなど、労働者にとって厳しい越冬となろう。
恒例の「釜ヶ崎講座」の越冬ツァーは、一月三日午後二時より、釜ヶ崎の見学、学習として行なわれる予定である。  (関西A通信員)


レーバーフェスタ2008 OSAKA
   好評の『特掃は命綱だ』

十二月十四日、エルおおさか南館で、第五回目の「レイバーフェスタ2008 OSAKA」が開かれ、百四十名が参加した。
まずブームとなった「蟹工船」であるが、その映画『蟹工船』(1953年)が上映された。続いて、東京の3分ビデオが上映された。
休憩をはさみ、在日英国人・ダイアン吉日さんによる創作落語「ワンダフル・ジャパン」が演じられた。来日して十八年のダイアンさんの日本語は達者だが、本編は英語だった。日本人の外国人に対する態度のワンパターンを風刺した内容に、会場は大いに盛り上がる。
最後は、関西の3分ビデオ。年々参加者が増え続け、今年は十四本。今年は、この企画にあわせて開講されるビデオ制作講座生全員が作品を提出し、好評だった。
主夫を中心にした家族を描く『家族の肖像2008』や、免職処分反対闘争を描く『私が教室に戻るまで』、釜ヶ崎の高齢者特別清掃事業の現実を伝える『特掃は命綱だ』が好評だった。
二十日には東京で、先輩格のレイバーフェスタが開かれる。(関西S通信員)