編集部だより

★前号で公表のように、去る八月に労働者共産党の党大会が行なわれた。その決定のメインは「情勢・任務決議」、これは、自公政権の終わりを意識しつつ「第三極」形成を強く打ち出した点に特徴があった。★このメイン決議の内容と関連するサブの決議案として、規約一部改正案が指導部から提案された。大会コミュニケによると、「これは前文の一部を変える案であったが、保留が多くを占める形で否決された」とある。★改正案の内容は、現代修正主義を「厳しく批判し」とある現行規約から「厳しく」を除くこと、また新たな文言として「左翼諸勢力の共同」を付加すること、この二点であった。提案理由では、「第三極」形成論に歩調を併せるという実践的意図も表明された。他方、党が何者かを示すのが規約前文であり、その改正にしては情況対応主義的ではないかという批判も根強いものがあった。★この改正案は、代々木と反代々木の垣根が低くなったといわれる今日、ある意味自然な流れで、ささいな修正と解釈することもできる。しかし背景にある論点は、党の存立根拠に関わる。現代修正主義に代わる新しい共産党をつくる、これは半世紀の闘いの不動の前提であった。今も基本的にはそういう路線であるが、アプリオリ―にそうなのではない。すべては問い直されつつある。(若杉)