編集部だより

★イージス艦「あたご」の漁船「ひき逃げ」事故と言える事態に、今の官僚機構の腐敗を投影しているように見えてしかたがない。防衛省は、前事務次官の守屋との「連続三振」と言うことか。日本の「優秀な官僚機構」は、偽装ばかりではなく、逃亡、居直り、脅しとチンピラのやり方をお手の物としている。国土交通省、厚生労働省、総務省等取り上げたらきりがない。★日本の省庁は、構造改革なるもので離散集合ではないが名前が変えられ、かつての悪質なイメージを払拭できたと思いきや、本性を露呈しだしただけのことではないか。薬害肝炎に対する厚生労働省は、薬害エイズを彷彿させるに充分な対応ではなかったか。それは二重三重の意味で浮かび上がってくる。対象企業がともに旧ミドリ十字であり、天下りの拠点のひとつといえる。★さらにさかのぼれば、厚生省は明治政府成立以降、富国強兵策推進のため国民の健康ではなく体力増強を主たる任務とし、戦線の防疫のためと称し陸軍に手を貸し、細菌兵器製造をおこなった。731部隊の一部の幹部が作ったのが、ミドリ十字であることは読者の皆様もご存知のことと思う。しかしながら、戦後陸・海軍省の解体と内務省の分割はGHQ手で行なわれたが、他の省庁は一時期民主的な人々も関与するが、これもGHQのご都合で(朝鮮戦争の開始)レッド・パージが行なわれもとの木阿弥。官僚の腐敗は元から絶たねばだめ。(日下部)