編集部だより

▼本号は、「統合一〇〇号」。月一回刊で無理せず、一号、一号を大切にここまで来た。それで正解だったと思う。▼一九九九年の創刊号と第2号は、二つの党派の統合の地平を確認するものであった。それぞれの理論と実践の総括、および党の目標と規約を公表した。それらは、マルクス・レーニン主義の『現代的発展』を方向付けた。▼以降の八年間わが機関紙は、世界史的な変化と諸事態・事件の一つひとつにたいする実践的な態度の形成に努めてきた。最重要事件は、小泉政権によるアメリカ一辺倒・市場原理主義の旗の立ち上げであったろう。非正規労働者を増大させ、社会を壊して省みないこの路線に対して、新たな労働運動の構築、社会を再構築しながら対決していく闘い方などが問われた。▼一〇〇号は、一つの節目になるのではなかろうか。参院選での小沢・民主党圧勝で、支配階級の動揺的一半が路線的旗揚げ・政権獲得の過程に入ったからである。この部分は、アメリカ帝国の枠内で新自由主義政策を推進し社会の崩壊を促進しながら、同時に、アメリカと一定の距離をとり、民衆を包摂することに力を割こうとする。これからの号では、これに対する適切な態度の構築が、比重を増していくことになりそうである。▼支配階級が危機の時代を戦い抜く政治布陣を形成しつつある中で、非正規労働者、地域社会、東アジアをキーワードとする新たな対抗勢力、第三極の形成もいよいよ緊切は課題となってくるだろう。一〇〇号という節目に際し、気持ちを新たにやっていきたいと思う。(深山)