編集部だより

★いささか旧聞になるが、一月に当選をはたした東国原(そのまんま東)宮崎県知事。予想に反して、保守の牙城である宮崎県でタレント候補が、官僚出身の保守系候補に圧勝したことで、マスコミは東国原知事を追いかけ続けている。如何なる県政を行なうかは不透明であるが、政治はお上の行なうものということへの地方での反乱が始まった。確かに知事の公選制は、敗戦後現憲法の第八章地方自治にのっとり制定されたもので、それまでの知事任命制に対する明らかな民主主義の実現と言える。しかし、主権者たる住民に立憲主義の基本観点がないといつまでも「お上」が居続ける。★統一地方選の焦点は、やはり東京都知事選だろう。石原の暴政を食い止めることが出来るだろうか。前宮城県知事の浅野史郎氏が、手を上げた。しかしながら私見であるが、自治を実現するのには小さければ小さいほど、狭い範囲であればあるほど良い。そこには平等な直接民主主義が見えてくる。★改憲論者安倍は、アジアの和平列車に乗り遅れたようだ。どうも平和がお嫌いのようで、軍による統制国家を夢見ているらしい。それとも尊敬するおじい様のように、A級戦犯容疑者になりたいのではないか。★大変な異常気象だ。気候クライシスと言うのだそうである。自然と向き合える社会変革が問われる。(日下部)