第三期第二回中央委員会総会を開催
  右傾化への総反撃を
                      労働者共産党中央常任委員会

 わが党、労働者共産党は、過日、第三期第二回中央委員会総会(二中総)を開催した。
 二中総は、まず、一昨年の第二期三中総の決議「左翼の政治的共同布陣の形成」、さらに昨年の第三回党大会での決議を継承しながら、今日の厳しい情勢に対応した情勢任務決議「広範な共同戦線で右派を打倒しよう」を採択した。
 討議では、中央常任委員会提案の原案を基本的に支持する立場から、五ヶ所を修正する修正案が提出された。討論は、活発に展開され、時には激しい議論となった。討論の結果、三ヶ所の修正が採用され、その上で決議は反対、保留なしで可決された。
 決議は、第三回党大会で把握された情勢の基調のもとで、最近の新たな情勢を確認しつつ、「現在の情勢の要求は、直ちに労働者人民の政権を樹立するところにはない。情勢の要求は、まず右への政治の流れを止めること、アメリカ一辺倒・市場原理主義政権を打倒することにある」とした。そしてその上で、次の三つの柱を基本とする「第三極」の政治勢力の形成を提起している。すなわち、第一に、自己変革を推し進めつつ左翼の横のつながりを形成・強化すること、第二に、広範な非正規・失業労働者を不可欠な基盤とすること、第三に、統一戦線を地域から作り上げ、押し立てていくこと――である。
 バブル崩壊以降、日本資本主義の大再編とそれにともなう労働者人民の生活破壊は、急激に進行している。だが、これに対抗すべき政治勢力や労働運動・市民住民運動はその分立と反撃の弱さなどによって、少なからずの民衆のナショナリズムへの傾倒という今日の政治状況を許している。これへの総反撃は喫緊の課題である。
 二中総は、次に、各関係中央委員から各地方の党活動の報告を受け、それに基づいて、率直な質問、意見などを相互に展開しながら、困難な情勢の中での、党の隊列の整備・発展をはかった。各地方の活動報告は、旧来、総括決議などの討議の中で行なわれてきたが、このような企画を独自にたて、まとまった時間をもって行なったことは有意義であった。だが、各地方報告が、文書提出をもって丁寧になされたこと、討論が活発に相互になされたことなどにより、討議時間は足りないほどであった。
 日本社会・国家の大きな曲がり角という時代状況を踏まえて、党活動の変革と闘いの発展をはかりつつ、広範な労働者人民とともに歴史的な反動攻勢を敢然とはね返そう。(以上)