成田空港
  4・23三里塚・東峰現地行動
    「東峰の森」破壊許すな!

四月二十三日、「暫定滑走路北側延長工事 着工反対!」「『東峰の森』破壊を許さない!新誘導路建設を止めろ!空港の軍事利用反対!」のスローガンの下、「4・23三里塚・東峰現地行動」が、「三里塚・暫定滑走路に反対する連絡会」の主催のもと、九十五名の結集で闘い抜かれた。
連絡会の大原さんの司会で始まった集会では、東峰部落の石井紀子さんの連帯アピールが寄せられ、「泉州沖に空港をつくらせない住民連絡会」のメッセージや山崎さんからの現地報告が行なわれた。
「らっきょう工場」の平野さんからは、東峰の森をめぐる、公団との闘いの経過と報告が行なわれた。
「開港」以降、九六年の緑化基本計画によれば、「東峰の森は保存する」「入会地として認める」としていたものが、〇二年秋には、「貨物?基地として整備したい」と、百八十度方針を変更し、「東峰の森」破壊を、公団は公然と宣言した。
こうした攻撃に対して、東峰の住民は、「申入れ」を行ない、「住民の合意なしには行わない」という回答を引き出しており、現在も「お願い」を断っており、「もし手をつけられれば対抗措置をとる」と、決意を固めている。
政府・空港会社は、40年にわたる反対闘争によって追いつめられ、表向きは「北側延長」を宣言しているが、延長した暫定滑走路をジャンボ機が使用するためには、東峰の森をつぶし、新誘導路の建設が不可欠なのである。
したがって、「北側延長」と「新誘導路建設」は、一体の攻撃としてあり、住民追い出しへ向けた悪らつな攻撃なのである。
実際、東峰の森は、「入会地」として現在も住民によって利用されており、また、東峰東側の住民である石井さん、萩原さん宅への防音・排ガスの役にもたっている。
昨年、黒野空港会社社長は、欺瞞的な「謝罪文」を住民に届けて、「国土交通省の北側延伸計画とは考えを異にする」と述べて、住民に「話し合い」を呼びかけ、懐柔策をもって東峰住民を追い出そうとした。しかし東峰住民は、国交省の脅しにも、空港会社の懐柔策にも、そして日常的な千葉県警―空港署の不当な検問、いやがらせや、騒音攻撃に抗して、営農―生活を続けている。
暫定滑走路の北側延長工事、そして、これと一体となった「東峰の森」破壊を許すな!
更に、ここ成田空港は、PKOゴラン高原への派兵がすでに十年20次以上続けられており、有事法制下では指定公共機関として自衛隊・米軍の優先使用が想定され、軍事戦略上、重要な空港として位置づけられている。
したがって、東峰住民の営農・生活を守る闘いは、全国で闘われている反空港の闘いとともに、全世界の反戦闘争と結びつく闘いとしてもある。
三里塚軍事空港を粉砕せよ! 空港を廃港に! 緑の大地を守りぬけ!
                       (東京S通信員)


静岡空港
  土地収用申請を却下せよ!
    5・31公開審理へ

 ムダな公共事業ワースト10(『週刊ポスト』)で8位にランクされた「静岡空港」建設では、二月十三日に、静岡県が空港用地の収用議決申請をと明渡し裁決申立てを行ない、三月二日には、申請書類の縦覧が終了した。来る五月三十一日には、収用委員会の公開審理が開催されるというスピードぶりである。
 これまで三度にわたる需要予測の下方修正、二度の開港予定の延期、更に最大の目玉であった新幹線新駅設置の絶望的展望にありながら、更に二兆一千億の借金をかかえる県にあって、赤字必死の空港建設は何ひとつ県民への説得力を持ちえない。県は、「公設民営」の丸投げ、「空港運営会社」設立という計画の更なる変更を出しつつ、昨年九月からの立ち入り調査、測量を強行し、事業認定申請―収用強制代執行を選択したのである。
 「空港はいらない静岡県民の会」は、二月十二日、第十一回総会を開催し、「土地収用攻撃といかに闘うか」を集中討議し、闘いの方針を確定した。更に、権利者三団体「地権者の会」、「立木トラストの会」、「共有地権者の会」は、収用委員会審理にまとまって対応するために、「土地収用申請却下を実現する会」を結成し、闘争の陣型を作っている。来る五月十三日には、「『事業認定取消』と『収用裁決却下』の実現をめざす5・13集会」(午後一時アイセル?〔静岡市発?東草深〕)を呼びかけ、結集を呼びかけている。
「県民の会」は、一、土地収用法四十七条にある「却下の裁決」を、事業認定と申請に至る誤りを立証して実現させる。一、事業計画の著しい変更が現在も続いている中で、空港の公共性・公益性の欠如と根本的な誤りを明らかにして世論喚起を県民総体で実現させる。一、審理を尽くす過程で事業認定取消し訴訟と連携し、〇九年開港を阻む目的で、収用委員会審理に参加し、世論を作りあげる方針をとっている。
5・13集会に参加し、5・13第一回収用委審理に圧倒的な結集を実現し、「県民の会」、「却下を実現する会」の闘いに連帯し闘っていこう! (東峰団結小屋 渡邊)


関西新空港
  4・16泉州現地集会
   深刻化する空域過密

 四月十六日、大阪府泉南市岡田浦浜で「四・十六関西新空港反対!泉州現地集会」が、「泉州沖に空港をつくらせない住民連絡会」の主催で開かれ、八十名が参加した。
 二月十六日に、神戸空港が強行開港された。関西に三空港ができ、環境・財政問題は深刻化され、特に狭い空域での飛行経路の過密さが引き起こす問題はより深刻となっている。関西新空港では、昨年一月、イラクへの自衛隊派兵が強行されたが、住民連絡会の追及で、一年も前より情報が隠されたまま行なわれていた事が明らかになってきた。このような軍事使用が強まり、更に二期工事が進められている関西新空港に対しての抗議の集会であった。
 若野正太郎代表、神戸市議の恩田怜さん、石垣島・白保に空港をつくらせない大阪の会の栄篤志さんが、各空港問題の現状を報告した。関西三里塚闘争に連帯する会の渡邊、関西共同行動の早川洋史さん、釜ヶ崎日雇労組の山田実委員長が、アピールした。
 集会後、岡田浦浜辺をデモし、参加者全員が釜日労のバス「勝利号」で空港島へ押しかけ、空港会社へ抗議申入れを行なった。 (東峰団結小屋 渡邊)