編集部だより

★朝日新聞の世論調査によると、年賀状を「面倒」だとする人が五五%だそうな。同感である。私は、長いあいだ出さないから、ほとんど来なくなっている。返信は出しているが、毎年三通くらいか。★「面倒」と言えば、NHKの受信料の支払いがある。契約もしていないが、催促する方も面倒なのか数年前に2〜3度来ただけで、その前後記憶がない。その時は「日の丸・君が代」問題でお断りした。昨年BSを観れるようにした時に電話での打診があったが、「不祥事」が問題になっていた折なので、先方は謝罪して引き下がる以外なかった。★「面倒」と言えばもう一つ、五年に一度だが、国勢調査がある。これについても私は応じたことがない。そのうちに、昨年実施された際に、「プライバシー」の問題で住民の間に拒否が広がっていることが明らかとなった。結構なことである。★「面倒」というと、否定的ニュアンスをもつが、慣性の力、習慣の力に他ならない。きわめて強力な力である。階級闘争において主要に敵側が利用してきたが、われわれの側も利用している力である。★だがこれからは、開拓精神の求められる荒野が広がっていくだろう。本紙に寄せられた新年メッセージにも新しい時代に臨む緊張が感じられる。メッセージを寄せられた方々に、この場を借りて感謝を表明しておきます。本年も、よろしくお願いします。(深山和彦)