編集部だより

★2003年にこの欄を使わせていただき、阪神タイガーズについて記させていただいた。私を含め党内には、少なからずメンバーがファンであることも書いた。今回の優勝には、一昨年ほどではないにしても、総選挙の結果などに比して率直に喜ばしく思っている。★野球にしてもサッカーにしてもひいきがあると言うことは、人から強制や洗脳などによるものではない。ファンの中には、その分野のことに掛けては、専門的知識を備えている人も見かける。それこそファン気質と言うものではないか。このようなエネルギーを、社会・政治運動に注げないものだろうか。政治運動は難解だという人も、趣味の分野ではかなりの専門的な知識を備えているではないか。★私の趣味の一つである映画。先日この四月に亡くなった野村芳太郎監督の特集が行われた。松竹十三作品が上映され「事件」(78年)を観てきた。以前に観た「張込み」同様に重厚なサスペンス作品であった。原作の(大岡昇平作)裁判制度の仕組みを絡めた展開よりも、サスペンスに振られているのが印象的であった。★ジャズの発祥地であるニューオーリンズを急襲したハリケーンの被害は、新自由主義による悲劇でもある。徹底した差別社会は、生命さえ蹂躙する。米帝国内においても、イラクの悲劇が起こった。(日下部)