編集部だより

★暮れから正月に掛けてスマトラ沖地震の報に驚愕した。死者行方不明者三十万名を超えるとも言われているが、実情は不鮮明である。被害の実態は、報道機関が現地に入れてはじめて広く知れ渡る。ただし米軍、自衛隊などの各国軍の「支援部隊」に寄り添う御用マスコミの報道によるものがほとんどなのだ。Web上にはNGOをはじめ、さまざまなボランティアが支援を訴えている。私自身政治への関心に偏っているせいかこれらのサイトを見ることがほぼない。正規軍による「支援」には不快感もおこる。破壊された地域での人命救助、復興には航空機や重機など軍の「活躍」の場となっている。イラク侵略とは異なり民衆から受け入れやすい。今こそ改変も含め、軍のあり方を広く論議すべきである。
★NHKの「女性国際戦犯法廷」改ざん放映には、あきれると言うよりも正体を明かしたなと言うのが的をえているように思える。とうに視聴料の支払い拒否はおろかチャンネルを合わせない諸姉兄も数多く居られと思うが、形式的でもあれわが国における民主主義の基礎の一つである「報道の自由」が、安部某、中川某なる右翼分子に「公共放送」がお伺いを立てると言う醜態を満天下に晒したのだ。それでも民法の「下品で低俗な」番組は観るに耐えられぬと言う諸姉兄も多数居られると思う。
★春闘をむかえるが最高益を出したと言われるトヨタの労組は、ベアゼロを宣言し何に脅えてか闘う前から白旗を出している。(日下部)