9・22「統一こそ平和創造への道」集会
  糸数慶子さん迎えて

 九月二十二日、「統一こそ平和創造への道――糸数慶子さんを迎えて」集会が開かれ、東京・南大塚ホールに二四〇名が参加した。主催は、七月参院選で東京から糸数さんを支援した諸個人による会であるが、糸数さんの勝利をめざす会。
 集会は、芦澤礼子さん(基地はいらない女たちの全国ネット)を司会に、村岡到さん(オルタ・フォーラムQ)の開会挨拶で始まった。
 最初に、新崎盛暉さん(前沖縄大学長)が、「全野党共闘は、なぜ実現したか」との題で報告を行なった。新崎さんは、山内徳信さんや親泊康晴さんらと共に各党に全野党共闘を働きかけた経過を述べ、参院沖縄選挙区で共闘が実現した要因としては、自治労などの活動家層の危機感、基地の過重負担など沖縄独自の共通テーマの存在、等を指摘した。
 北海道での議員活動から戻ってきたばかりの糸数慶子さんが会場に到着、早速「沖縄の心を国政に活かす」との題で講演を行なった。最初の段階の社大党内でも、全野党共闘、泡瀬干潟埋立反対を前提とした出馬受諾は簡単ではなかったこと、その後半年の出馬表明に到るまでに多くの困難があったことが率直に語られた。
 集会では、太田武二さん(命どぅ宝ネットワーク)が辺野古ボーリング調査阻止闘争の報告を行なうなど、十二日の宜野湾市民大会の熱気を受けとめ、普天間基地閉鎖・県内移設阻止に連帯する多くの発言が諸団体から行なわれた。
 政党からは、沖縄社会大衆党の比嘉京子さん(テープ録音)、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員、新社会党の上野健一さんの挨拶があった。
 最後に、「米軍ヘリ墜落事故に抗議し、普天間飛行場の早期返還を求める決議」を採択し、この集会としても、沖縄の基地撤去のための緊急の共同行動を強く呼びかけた。
 この集会は、糸数選挙の全野党共闘から教訓を学び、今後に活かしていこうというその主旨において独自かつ意義ある集会であった。沖縄では、十一月の那覇市長選挙でも、高里鈴代さんが全野党共闘候補、一部保守系の支持という糸数選挙と同じ構図で出馬している。「本土」各地でも勝てる選挙を含め、たたかう政治勢力の共同を進めるべきである。(東京W通信員)