編集部だより

★この1ヶ月間、話題の中心はプロ野球球団合併問題と、これに対する労働組合プロ野球選手会のストライキ決行ではなかったろうか。九月十八・十九日の選手会ストに対して、世論は80%前後の圧倒的な支持を与えている.ストは支持されないだろうと高をくくっていたオーナー側も、完全に粉砕され、翌週のスト中止を懇願するに至った。新規参入球団審査基準の緩和・公平化案を提起することにより、妥結が図られた。★ただ選手会のストライキは、初めてのことであり、今後への不安が付きまとう。組合つぶしは常套のオーナーたちから見れば、選手会をだますのは朝飯前なのかもしれない。連中が恐れているのは、民衆の声=世論だけである。読売新聞の拡張の為、ジャイアンツを利用し続ける渡辺恒雄は、野球でのダーティーないんしょうは読売新聞の致命傷になるとオーナーを辞めて、次の手を探り出している。ネットベンチャーの参入表明も静観しなければならないだろう。★「たかが選手」会のストにこれほどの支持が得られるとは、思いもよらなかった。中小を除けば、まともなストの一つも打てない組合がひしめくこの日本で、組合幹部が億の収入のある選手会にこれほどまでの支持が寄せられるとは、ナベツネならずとも驚愕した。やはり社会の閉塞感がその反発としてこの事態を招き寄せたのだろう。★竹中同志への内外からの心温まる励ましに、この紙面を借りてお礼申し上げます。本人は、順調に回復をみていますが、一線復帰には制限もあり、時間がかかるものと思われます。(日下部)