東京
  イラクにも朝鮮半島にも平和を!6・13日韓共同行動
    韓国六月行動に連動し

 イラクにも朝鮮半島にも平和を! 6・13日韓共同行動が、WORLD PEACE NOWの協力のもと東京・南池袋公園において、実行委員会の主催で行われた。 
 集会は、主催者を代表して渡辺健樹日韓ネット共同代表から、米軍装甲車による韓国女子中学生二名のひき殺し事件から二周年、前日ソウルで三千名の追悼大会がおこなわれ、日本から百名が参加したことが報告された。沖縄や韓国やイラクの人々に声が届くような闘いをしよう、と訴えた。
 ソウル龍山地区で、反米軍基地を闘い続けてこられた民主労働党の龍山地区委員長のチョン・ヨヌクさんが、韓国からのゲストとして発言した。「今日は米軍装甲車にひき殺され二周年、ソウルでタクシー運転手が米兵に切り付けられた」、「民労党の国会議員もイラク派兵反対の闘いを行っている」、「九十人くらいの国会議員がイラク派兵に反対している」こと、さらには駐韓米軍がイラクに派兵されていること、沖縄の米軍基地について語り、最後に「日本、沖縄、韓国から米軍を追い出すこと」を訴えた。
 発言者は、沖縄一坪反戦地主会の上原成信さんからは、辺野古の海上基地建設・ボーリング調査阻止の闘いについて。VAWW・NETTの西野留美子さんからは、イラクの米軍アブグレイブ収容所において、八十名ほどの女性に性暴力が行われたことなどが報告された。また日朝問題では、日本政府の姿勢は過去清算が出来ていないと指摘。命どぅ宝ネットワークの太田武二さんからは、沖縄の歌と海上ヘリ基地反対の闘いについて、立川自衛隊監視テント村からは、反戦ビラ弾圧事件の被告の大渦さんから裁判への支援の訴えなどが続いた。
 集会後、参加者は、暑い日曜の午後、混雑する池袋を、イラクにも朝鮮半島にも平和を! と訴えてデモに出発し、街にはシュプレヒコールが鳴りひびいた。デモコースは大変短いものであったが、多くの人の注目を集めた。北東アジア情勢が不透明であるなか、日韓民衆が連帯して平和を訴えることは、日米帝国主義の軍事的野望を阻止する決定的な力となるだろう。 (東京Ku通信員)


ソウル・仁川
  6・12少女れき殺二周年・派兵撤回キャンドルデモ
  6・13〜14東アジア経済首脳会議反対行動
  6・15南北共同宣言四周年・南北統一民族大会


韓国における六月行動は、十二日から十五日までおこなわれた。この行動には、日本から日韓民衆連帯運動の仲間をはじめ、労働運動関係者や政党関係者が約百名程参加している。
 六月十二日には、二年前米軍装甲車によってひき殺されたヒョスンさんミソンさんを偲ぶキャンドルナイトが行われた。ソウルの中心部にある光化門前で、三千名の労働者、学生、市民が参加し、駐韓米軍の撤退と韓国軍のイラク追加派兵撤回を訴えてキャンドルデモが行われた。
 十三日は、ダボス会議のアジア版と言うべき世界経済フォーラム東アジア経済首脳会議に反対する終日行動が行われた。ソウルの大学路で、グローバリゼーションとアメリカのイラク侵略戦争に反対し、朝鮮半島の自主的統一を求める民主労総などの労働者、学生、市民一万二千名が参加し、集会と、経済首脳会議の行われているホテルに向かってデモが行われた。
 十四日には、経済首脳会議に対する対抗アクションとして、高麗大学においてアジア民衆/社会運動会議が行われ、全体会議とワークショップが行われた。
 十五日には、南北共同宣言四周年・南北統一民族大会が仁川スタジアムで行われた。この大会には、南側千百二十三人、北側百三人、海外五十七人が参加し、日本の地域からは、民団、朝鮮総連、韓統連などの代表が参加した。夜には、市民なども参加する歓迎式典などが行われた。この民族大会は、仁川市当局や政府関係機関も加わり、北側代表団と労働者、市民との打ち解けた交流は果たせなかったようである。官製の統一運動という色合いのせいだろう。南北民衆が主導する統一実現こそが望まれるべきであり、民衆運動の更なる前進によって実現可能のようにも思える。
 朝鮮半島の統一を支持する日韓民衆連帯の更なる前進を!
                                  (Ku)


VOTEforPEACE 7・4渋谷
  多国籍軍参加は違憲だ!

 参院選挙の街頭宣伝も賑やかな七月四日の日曜日午後、東京・渋谷で、「多国籍軍参加は違憲・違法だ!平和のための投票で自衛隊撤退の実現を」7・4渋谷ワールドピースナウが取り組まれ、宮下公園に約千五百人が集い、集会・ピースパレードの行動を展開した。主催はワールドピースナウ実行委員会。
 集会では最初に司会から、「私たちはこれまで、イラク戦争に反対してピースパレードを繰り返してきたが、選挙ということも避けて通れない。今春の選挙で撤退を実現させたスペインの例もある」と発言があり、この行動が前面に「平和のために投票を!」と掲げていることの意味を語った。
 主催者あいさつでは、八木さん(戦争反対・有事を作るな!市民緊急行動)が行動基調として、第一に自衛隊の多国籍軍参加に反対すること、第二に参院選で自衛隊撤退に反対し多国籍軍参加を支持する候補者を落選させること、第三に追加派兵を許さず闘っている韓国の民衆と連帯し東アジアの平和を共に求めること、以上をアピールした。
 ピースコンサートで元気を出し合ったあと、芦澤礼子さん(基地はいらない!女たちの全国ネット)が沖縄現地報告。名護・辺野古での新基地ポーリンク調査工事阻止の座り込み闘争の現況、および「国際サンゴ礁シンポジウム」で新基地反対のアピールが大きな成果を収めたことについて報告し、また沖縄での糸数さん勝利と東京での反小泉の投票の重要性を訴えた。
 続いて、漫画家・石坂啓さんなどの発言のあと、ワールドピースナウが行なった参院選立候補予定者アンケートの結果が発表された。回答は百五十七名、ほとんどが「自衛隊はすみやかに撤退すべきだ」に○であったが、多くは自民・公明の十九名が「現時点では撤退すべきでない」に○であった。落選させるべき政党所属が明らかとなった。
 この集会には、韓国から民主労働党の国会議員が参加してくれる予定であったが、韓国国会ではイラク追加派兵中止決議が提出され緊迫しているので来日できず、メッセージ参加となった。韓国人にも悲劇をもたらしたイラク派兵を許さず、共に即時撤退を実現しよう!とのイ・ヨンスン議員のメッセージが紹介され、大きな拍手で確認された。
 反戦コールのあと、ピースパレードに出発。
 ところが機動隊が行進に不当介入し、三名の仲間を逮捕する暴挙を強行した。内一名は傷害を負わされたもよう。強く抗議する!(東京A通信員)