編集部だより

★近鉄バッファローズのオリックス・ブルーウェーブへの吸収合併問題が、スポーツマスコミを越え社会問題化している。読売新聞の渡辺がもくろむ一リーグ制の導入か? とスポーツ紙の紙面は踊る。しかしこの問題の行き着く先は、一球団の登録選手数が限定されている現在、吸収なり、合併ならば一球団の選手と職員の首が切られる即ちリストラなのだ。★労働組合・プロ野球選手会の古田淳会長は、二リーグ十二球団制の存続を強く主張した。まともな労働組合運動の方針ではないか。新自由主義を自認する渡辺は、選手会の見解に反発し、合併問題はオーナーの専権事項と突っぱねた。プロ野球は、表の華々しさとは裏腹に二軍選手や下積みの人々に支えられて成り立っており、日本社会の資本主義的な縮図とも言える。オーナー側のリストラ策に対決する労組・選手会を応援しよう。★旧聞となってしまったが、韓国の民主労働党の大躍進には胸躍る思いであった。最近になって党員数が数万人になっていると聞かされ、大変なショックを受けた。結党後わずか五年でこの党員数を得ている。当初は「階級政党」としての色合いが強く民主労総以外での活動基盤が見えてこなかった。今や農民層や下層民衆にも連帯連携の基盤を持ち、統一運動、反戦闘争のパルタイ組織に見えてくる。そればかりではなく民衆運動の進歩政党として認知されたのだ。羨ましいかぎりだ。見習う所もあるだろう。
  (日下部)