関西5・3
  超党派で意見広告・署名運動(京都)
    大阪でも、より広範な憲法集会めざして

 五月三日、関西でも大阪・京都など各地で憲法集会が開かれた。
 大阪では、大阪市・住まい情報センターにて、「戦争をとめるトップランナーになろう」大阪憲法集会が開かれた。主催は、憲法九条の会・関西など十市民団体による実行委員会で、二百三十名余りが参加した。
 集会は、実行委を代表して関西共同行動の原田恵子さんが、「小泉政権になって年金や戦争準備で生命の危険を感ずる世になってきている。もっと怒りを声に出していこう」と挨拶。大阪ピースサイクルによる構成劇や、ミニコンサートが行なわれた。
 次に、池田香代子さん(ドイツ文学翻訳家)が、「憲法九条・この願いを託されたのは私たち」と題して講演。
 池田さんは、「『世界がもし100人の村だったら』は、アフガンの中村哲医師の募金呼びかけに応じて印税を回すことができればと著したもので、百三十万部売れ、私たちの微力も集まれば大きな力になることを示せた」、また「若い人に読んで欲しいと『やさしいことばで日本国憲法』は書いた。日本国憲法の英訳は『We』で必ず始まっており、政府に対し国民の権利を守るよう戒めているもの。イラクでの拉致事件で、解放があったのも憲法があったからとも言えるのでは」と語った。
 集会後、参加者は、梅田までピースウォークを行なった。大阪では来年は更に実行委の構成を幅広いものにすることが提案されている。
 一方、京都の集会は、五十六団体・個人で作られた「憲法改悪を許さない!5・3憲法集会in京都」実行委員会が主催して八百名余りが、円山野外音楽堂に集まり行なわれた。
 当日『京都新聞』に、「平和は世界の願い、憲法九条は人類の至宝です」と題する意見広告が同実行委によって掲載され、また「戦争のない世界へ!平和憲法を生かし、憲法九条改悪に反対する請願署名」活動が提起された。
 京都集会では、社民・新社・共産の各党来賓挨拶が行なわれた。講演は、高橋哲哉東大教授が「憲法九条と憲法十九条〜この国の『地金』と闘うために」と題して行ない、「国策に従わない人が抑圧される状態になり、国民を犠牲にして国家を守る構造が見えてきた」と警鐘を鳴らした。集会後、京都市役所前までピースウォークを行なった。
 京都では、イラク派兵反対の運動と同様に、憲法集会も幅広い結集で行なわれており、さらに署名活動としてもそれが続けられている。(関西Si、D通信員)


闘うメーデー東西で
  
日比谷メーデー


 第75回日比谷メーデーが五月一日、東京・日比谷野外大音楽堂で開催され、首都圏の労働者約一万二千人が結集した。
 議長団には、東京清掃労組の星野委員長と北部労協の二瓶議長が選ばれた。連帯挨拶は都労連の増渕委員長が、来賓挨拶は社民党の福島党首が行なった。
 決意表明は、卒業・入学式の「日の丸・君が代」強制に反対する不起立などによって、二百余の大量処分が出た都高協の片山さん。ホームページで「不審」外国人の通報を促す法務省・入管に対して、完全撤回を求めて闘っている「STOP!メール通報」連絡会の川上さん。ワンマン社長とみずほ銀行の組合つぶし、会社つぶしと闘う全統一労組光輪モーターズ分会。均等待遇アクション21の柚木さん、国労東京闘争団の松本さんが行なった。
 メーデー宣言では、イラクへの自衛隊派兵、憲法改悪策動、年金改悪法案の国会上程など日本の進路に重大な影響を及ぼす国の攻撃と闘うことを強調して、これを採択した後、二コースに分かれて都内をデモ行進した。(東京H通信員)


中之島メーデー

 五月一日、大阪・中之島剣先公園にて午前十時より、中之島メーデー実行委員会の主催で第七十五回メーデーが開催され、約一五〇〇名が結集した。
 「中之島メーデー」は、大阪全労協の前田議長と、全日建運輸連帯関西生コン、全港湾大阪支部、国労近畿の各委員長の四氏を代表委員として行なわれている。
 今年のメインスローガンは、@自衛隊の海外派兵に反対し、イラクから即時撤退させよう!A戦争への道を拓く小泉内閣を打倒し、有事法制定・憲法改悪を阻止しよう!B小泉構造改革と対決し、労働者の生活権、生存権を確立しよう!C第二次朝鮮戦争阻止!9・17日朝平壌宣言を履行し、早期に日朝国交回復を実現しよう!D「愛国心」を強制する教育基本法の改悪反対!真の国際連帯教育を充実させよう!E日米安保条約を破棄し、日米軍事同盟を解体しよう!であった。
 集会は、戸田さん(全日建近畿地本委員長)の開会挨拶、前田さん(大阪全労協議長)の主催者挨拶が力強く行なわれたあと、連帯挨拶が大阪労働者弁護団の在間弁護士、関西共同行動の中北さん、社民党、新社会党、府・各市の自治体議員から行なわれた。
 続いて趙博さんらのミニライブで会場が盛り上がったあと、争議団アピールが、不当解雇と闘う大塚製薬労組、JT(日本たばこ産業)の合理化攻撃と闘っている管理職ユニオン関西・JTトーシ分会、北大阪ユニオンから行なわれた。また反戦アピールが郵政近畿労組から行なわれた。
 最後にメーデーアピールと、「米軍のイラク占領糾弾!全ての占領軍の撤退を求める決議」案を採択。米総領事館前で抗議しつつ梅田までデモ行進を行なった。(関西N通信員)