共同で参院選候補を当選させよう3・29集会
  イラク派兵・憲法改悪に反対し

三月二十九日、東京の中野ZEROで、「七月の参院選でイラク派兵に反対し憲法を生かす候補を共同で当選させよう3・29集会」がおこなわれた。
 集会の主旨は、憲法が最大の危機にある今日の情勢下で、憲法改悪に反対する諸勢力がバラバラに立候補するのでなく、護憲の議員を一人でも多く送り込みたいと願い、『平和憲法の会』(以下仮称)」を立ち上げ、イラク派兵に反対し憲法を生かそうとする政党・会派・諸団体・諸個人がここに結集し、確認団体を構成し、共同名簿をだして、七月参院選を闘おう、というものである。
 集会は、平和を実現するキリスト者ネットの糸井玲子さんの開会あいさつで始まり、弁護士の前田知克さんの代表(懇談会の)あいさつがおこなわれた。経過報告は、事務局の布施哲也(前清瀬市議)さんがおこない、これまでの三回の懇談会の経過が報告された。
 その後、集会は各団体・各地域からの報告、さらに個人の発言がおこなわれた。この中で、沖縄社会大衆党の島袋委員長からは、同氏の後任として糸数慶子さんが野党統一候補(民主党・社民党・社大党)として出馬することが報告された。島袋氏の場合は九二年、九八年とも、共産党も含んだ革新統一候補として当選してきた。しかし、小選挙区制下の今回は、野党統一候補とならざるをえくなり、この点、共産党の理解が得られず、共産党との関係では物別れになったことが、非常に残念であると報告された。
 「みどりの会議」の選対代表として発言した橋本・小平市議からは、「みどりの会議」は第一次公認候補予定者を五人確定しているが、この集会の主旨は賛成であるので、正式に要請があれば、正式に検討する、と述べた。ただ「みどりの会議」は、中村敦夫氏の独裁団体ではなく、十数名の幹事の合意に基づき動く団体なので、時間がない中で、できるだけ早く正式の会議を設定し、協議してほしいとの要請があった。
 新社会党の小森委員長からは、今回自分たちは前に出るのをやめて縁の下の力に徹し、憲法改悪の情勢に対処するとの発言があった。
 社民党の保坂展人氏からは、党の代表としてではなく、個人という立場から、集会の主旨には賛成で、自分も論議に加わりたい、という発言があった。
 集会は、宗教者、女性団体、若者の団体、反原発団体などの発言もあり、各界各層に配慮した集会構成となっていた。しかし、集会参加者には高齢者が目立っていた。また選挙をテーマとした集会でも、現に大衆的でリアルな闘いをおしすすめる個々の団体の活動と選挙を結び付けることが重要であり、この点、一部をのぞき弱かったことが、残念である。(東京T通信員)


3・14「みどりの会議」参院選スタート集会
 「虹と緑」の地方議員らが呼応

 三月十四日、東京・市ケ谷の家の光会館において、環境政党「みどりの会議」が、「参議院選挙に『みどりの旗』を掲げよう!スタート集会」を開催した。
 集会は、中村敦夫参議院議員の代表あいさつのあと、松谷清静岡県議(虹と緑の五百人リスト共同代表)を議長に選出し、参議院選挙に向けた活動方針や予定候補者の紹介と決意表明がなされた。休憩後、質疑討論のあと議題が参加者の拍手で確認された。
 当日の参加者百人ならびに賛同者は、虹と緑の五百人リストの地方自治体議員をはじめ、全国各地で住民自治や反公害運動を担う人々で占められている。自民党、民主党への二極化が進むなかで、既成政党の行き詰まりと総保守化を打破するためにも、今回「みどりの会議」の呼びかけに虹と緑の五百人リストの多くの有志や住民活動家が呼応し、国会議員選挙に打って出ることになったことは、新たな政治的共同戦線を形成させる一つの契機となるだろう。  (東京A通信員)