編集部だより

★三月下旬に、フォトジャーナリズム月刊誌『DAYS JAPAN』が創刊されました。特集は「イラク戦争」。責任編集の広河隆一さんは、「現場から記事や写真・映像を送っても、取り上げるメディアはどんどん減っています。」「志あるフォトジャーナリズムが消えていくということは、世界が恐ろしい所に突き進んでいくのをチェックできないということなのです」と言う。★このディズ・ジャパンの宣伝文句で「一枚の写真が国家を動かすこともある」というのがありますが、ぼくら多少とも報道写真に関わる者には魅力ある言葉です。★本紙『プロレタリア』は月刊4ページの制約もあり、他の左翼紙と比べても写真原稿が少ない傾向にあります。締切り間際にどっと本文原稿が来て、字ばっかりというパターンが多くなっています。しかし、写真のほうが本文より大事という場合も多く、いい写真が同志・読者の皆さんから寄せられた時は大変うれしいものです。★それで勝手ながら、本紙の昨年度ベスト・オブ・ピクチャアー、『プロレタリア』賞を発表いたします。それは、本年一月一日号一面トップ上段を飾った一枚に決定、これは2003年・釜ヶ崎メーデーの情景であります。明快にして迫力ある構図、何よりも「俺たちもメーデーをやる労働者だ」という雰囲気が伝わります。★今年の『プロレタリア』賞の栄冠はどなたに? ただし賞金はありませんのであしからず。(若杉)