3・1朝鮮独立運動85周年
  韓国「統一連帯」代表招き2・29行動
   イラクにも朝鮮半島にも平和を!

 二月二十九日、「3・1朝鮮独立運動85周年 イラクにも朝鮮にも平和を!2・29行動」が、行動実行委員会主催で、東京上野の水上音楽堂において、約三五〇名を結集して行なわれた。
 同実行委員会は、昨年暮れに韓国の主要な社会民衆団体が参加する「統一連帯」からの、日韓民衆が連帯し3・1独立記念行事をイラク、朝鮮反戦行動として共同して闘わないかとの提案に沿って作られ、多くの大衆団体、労働組合、政党などが参加し準備を重ねてきた。
 3・1朝鮮独立運動は、一九一九年、日本帝国主義の併合に抗して二百万人以上の朝鮮民衆が決起し、多くの犠牲を払いながらも日帝支配に不屈の抵抗闘争を続ける礎となる歴史的闘いであるばかりではなく、同年に起こった中国の五四運動やインドの独立運動に多大な勇気と影響を与えた。
 集会は、トークと、韓国、琉球音楽に彩られ、賑々しさのなかにもイラク・朝鮮反戦に揺るぎの無い決意に満ちあふれれるものであった。ここには、韓国民衆運動に学びつつ、民衆運動を創造しようとする実行委員会の姿勢がみられた。
 最初に主催者を代表して、渡辺建樹・日韓民衆連帯全国ネットワーク共同代表が挨拶をおこなった。渡辺氏は、イラク、朝鮮情勢を巡る基調的報告を行ない、日韓民衆による北東アジアの平和実現に向けた闘いの重要性を強調した。
 リレートークでは、自衛隊のイラク派兵に反対する闘い、米軍基地への闘い、日韓労働者民衆連帯の闘いなど粘り強く、なおかつ怒りに満ちた報告がなされた。ワールドピースナウからは、自衛隊官舎への派兵反対ビラ入れに対する2・27不当逮捕が報告され、会場全体で弾圧と闘うことが確認された。参加者は少々すくなめながらも盛り上がりを見せる集会となった。
 メインスピーカーとして登壇した韓国統一連帯のキム・ソンラン対外協力委員長は、第2回六者協議への見解、日本による共和国を対象とする「経済制裁法」への糾弾、韓国軍のイラク派兵に反対する韓国民衆の闘いの報告を力強くおこなった。
 日本側からは、井上澄夫さんが3・1独立運動の経緯と日帝の想像を絶する弾圧の事実を報告するとともに、朝鮮韓国民衆の不屈の闘いを紹介した。
 集会後のデモでは、夕方の賑わう上野の街に、イラクにも朝鮮半島にも平和を、のシュプレヒコールが鳴りひびいた。 (東京Ku通信員)