編集部だより

★アメリカのBSE騒動で、牛丼屋のメニューから牛丼が消えた。わたしは、三十数年程前に一度と、数年前にもう一度の二度しか牛丼屋には入ったことがない。若者が好む「つゆだく」などという甘いたれが苦手で、食べる気にならないからだ。鳥インフルエンザ騒動で、アメリカ産牛肉問題のマスコミでの扱いが小さくなっている。確かに鳥インフルエンザ問題は、人間への感染が広まると急速に世界中に惨禍を及ぼす。BSEの発症は、数年以上かかるものと思われる。しかしながら、これとて徹底的な究明・調査は必要ではないか。★アメリカ政府は、早々とBSEの安全宣言をおこない、日本に輸入の再開を迫っている。アメリカに言いなりの日本政府も、さすがにこの問題では首を縦に振るわけにはいかないようだ。食の安全は、深く環境問題とも係わる。京都議定書にアメリカが批准を拒否した行為とよく似た構造がここにはある。アメリカ資本の利潤追求は、なにものにも増して優先されると言う論理構造である。イラク侵略戦争を強行し朝鮮侵略を画策するアメリカに追随する親米派の諸君は、どうするつもりなのか。グローバルスタンダードだとして、BSE肉を食らうつもりなのか。★イラクへの自衛隊派兵が本格化し、いよいよ軍事国家として日本は歩み出した。自衛隊員の犠牲者が出たなら英霊化し、これを口実として憲法改悪に乗り出すだろう。今が正念場だ。(日下部)