1・25東京
  ワールド・ピース・ナウに6000余
   3・20世界一斉行動へ

 陸上自衛隊のイラク派兵部隊本隊への派遣命令が強行されようとしている情勢下の一月二五日午後、「私たちは自衛隊のイラク派兵中止を求めます WORLD・PEACE・NOW1・25」が東京・日比谷野外音楽堂で開催され、市民団体、労働組合、個人など約六〇〇〇名の参加者で会場は超満員となった。主催は、昨年一月以来の反戦の共同行動の枠組みであるワールドピースナウ。
 六千のイラク派兵反対行動は、このかんの市民集会としては全国で最大規模である。この主催者発表の参加者数は、これまでのワールドピースナウと比べると控えめな発表であり実数に近い。事務方の目標、五千はほぼ達成されたわけで、自衛隊イラク派兵反対の闘いはまだまだこれからだ、可能性はあるという印象を持った人は多いのではないか。
 集会は、ヤスミン植月さんのカーヌーン演奏などプレコンサートの後、ワールドピースナウを代表して富山洋子さん(日本消費者連盟)が主催者あいさつ。
 続いて、米国から来日中のピープルズ・トゥモローズ(平和な明日のための9月11日家族)のロバート・ダウさんが登壇し、静かに発言。ピープルズ・トゥモローは、〇一年の9・11テロ事件の被害者家族などにより作られ、戦争やテロリズムに反対し非暴力的な解決策を求める市民団体。アフガンニスタンやイラクにも出向き、被害者同士の交流をすすめている。ダウさんは、「どんな事態でも、誰に対しても、私たちは人を殺すことに反対します」と訴え、日本の自衛隊イラク派兵反対での「殺すな、殺されるな」の声と共鳴し合った。
 次に東京都内・国立市の市長である上原公子さんがアピール。上原さんは、生活者ネットが支持母体の市長であるが、このかん有事法制での質問書や自衛隊イラク派遣反対の意見書を政府に送るなど、反戦平和の姿勢を強めている。「主権者国民を無視し、イラク派遣を国会だけで決めることは許されない。市民の命をあずかる市長として最後まで頑張ります」と述べた。
 陸上自衛隊のイラク派兵部隊が駐屯する北海道からは、坪井主悦さん(札幌学院大教授、自衛隊と市民をつなぐ人権ホットラインほっかいどう)がアピール。「派兵の半分以上が北海道。アメリカの侵略の後始末になぜ協力しなければならないのか。自衛隊員の家族や恋人も反対署名を行なっている。小樽の元防衛政務次官・箕輪登さんも派兵に反対し、小泉首相に対する提訴を行なおうとしている」など、北海道での現況を報告した。
 イラク報告は、フォトジャーナリストの豊田直巳さん。「十一月から十二月にかけて行ってきたが、サマワ市は日本政府がよく見つけたといえるぐらい治安は保たれているところだった。しかし自衛隊が行くとどうなるか。占領軍の銃口は市民にむけられている。その状況が治安を悪化させている」と報告し、今後の自衛隊の占領加担が引き起こす事態に危惧を表明した。
 また集会には、米国の「声を上げる軍人家族の会」共同代表のジェフリー・マッケンジーさんから、次の洞察力あるメッセージが寄せられている。「日本がアメリカを支持するということは、アメリカとの関係を強化し、安い石油を確保できるなど国益につながるかもしれません。しかし、これまで世界中で敵国を作り、そして最近のテロを結果として招いた帝国主義を支持すればどうなるか、日本は長期的に見てその代償を考えるべきです。」
 集会後、ピースパレードが、「町へ出よう 平和の種をまき散らし」との生田卍らの演奏に送られて出発。賑やかな「桃色ゲリラ」の女性たちのパフォーマンスを先頭に、日曜日の銀座を行進、沿道の大きな注目を集めた。(東京W通信員)

1・25伊丹
  行くな行かさん自衛隊!派兵反対集会に1500
    広範な共同で基地包囲

 一月二五日、自衛隊中部方面総監部のある兵庫県伊丹市の昆陽池公園で、「今すぐやめろイラク占領!行くな行かさん自衛隊!」集会実行委員会主催によるイラク派兵反対集会とデモ、さらに総監部を皆の人間の鎖で包囲する行動が行なわれた。朝、雨が降る天気の中でも一千五百名が参加した。
 四年前の一月に、伊丹駐屯地での日米合同指揮所演習(ヤマサクラ37)が行なわれるの対し広範に共同して反対した経緯がある阪神地区の仲間が、今回四十団体と百名の個人賛同で実行委員会を作って準備した。伊丹駐屯地の部隊は、昨年十月の滋賀県あいば野での日米合同実動演習を行なった部隊であり、イラク派兵交代部隊として想定されている。
 集会では、主催者を代表して和田勇二さん(平和と民主主義を守る伊丹連絡会)が、「国際法を無視した占領には何の正当性もない。イラク派兵中止まで運動を盛り上げて行こう」とあいさつした。来賓として日本共産党、社会民主党、新社会党の自治体議員や県委員長があいさつを行なった。紀川さん(民主青年同盟)がカンパアピールを行なった。北海道、愛知から、また白井文尼崎市長などからのメッセージが読み上げられた。
 続いて一分間トークに移り、中北龍太郎さん(しないさせない戦争協力関西ネット)、兵庫労連、全教伊丹教組、沖縄戦と平和をつたえる会等が続々とイラク派兵反対を訴えた。なかでも高校生の前田さんと大学生の吉富さんが派兵反対を強く訴えたのが印象的だった。
最後に、芳田さん(戦争はいらない伊丹市民の会)が集会アピールを提案し、拍手で確認した。
 ただちに伊丹基地までデモ、総監部に主催者代表が要請文を手渡した後、基地を包囲した参加者はシュプレヒコールや、ウェーブを行なって抗議の意志を訴えた。(関西S通信員)

1・17小牧
  派兵反対!小牧基地「人間の鎖」に1400
    空自輸送機に行くな

 一月十七日、イラクへの自衛隊派遣の中止を求めて、市民団体のメンバーや労働組合員など一四〇〇名が、愛知県小牧市の航空自衛隊小牧基地前に集結し、手をつないで「人間の鎖」をつくって訴えた。
 当日は冷たい雲がたれこめて、朝から雪が降り続いていた。正午過ぎ、航空自衛隊小牧基地の正門前に行くと、たくさんの人たちが横断幕や手作りのプラカードなどをもって集まっていた。片方から右翼の団体が街宣車を使って盛んに妨害を繰り返していたが、参加者たちは「人間の鎖」共同行動のスタッフの統一のとれた指示に従って毅然として行動した。
 正門周辺に参加者たちが続々と集まって人がふくれあがるにしたがって、基地の壁に沿って南北に押し出されるようにして、どんどん移動した。「イラクへの自衛隊派遣を許さないぞ」、「自衛隊派兵は憲法違反だ」、「殺すな、殺されるな」。移動しながらシュプレヒコールが何度も何度も繰り返された。
 午後一時過ぎ、第一回目の「人間の鎖」が実行された。左右の仲間の手をしっかり握って、自衛隊のイラク派遣決定に抗議し、派兵中止を強く要求する自分の意志を訴えた。おりしも、つないだ手の向こうから人間のウェーブが起こって廻ってきた。雪でぬかるんだ足元に気を使いながら、ウェーブに合わせて身体を沈めて起きあがった。
 「人間の鎖」は午後一時半までに計三回実行された。参加者は一四〇〇名と発表された。基地の壁を巡って左から右へ、目の届く限り人間の列ができていた。
 「人間の鎖」終了後、参加者有志が基地正門前に再び集結して、基地への申し入れ行動を行なった。
 この行動は、愛知の「有事法制反対ピースアクション」などの市民団体が、「イラク派兵反対!小牧基地『人間の鎖』共同行動」をつくって各地の団体に呼びかけて実現した。日共系の諸団体も、前段集会は別になったが正門前で合流し、「人間の鎖」は共同行動となった。
 この日の「人間の鎖」に先立って、愛知では一月十日、名古屋市栄の矢場公園で「イラク占領反対!自衛隊をイラクへ出すな!朝鮮半島で戦争するな!」を訴える集会が開かれた。昨年十二月七日小牧で行なわれた集会に続いて、名古屋の街中で開催された。
 「イラクへの自衛隊派遣は『復興』支援なのではなく、米英軍のイラク占領への協力でしかない」。集会では派兵反対の強い意志が確認され、続いて名古屋市の繁華街・栄にデモ行進した。デモ行進の出発時、公園を出る際には一五〇名ほどであったデモ隊は、栄の街中を行進するにつれて歩道の人達を吸収し、デモの終わる頃には二五〇名にふくれあがってしまった。鐘を鳴らし太鼓を叩いて訴えるデモに、通行人が気軽に参加する雰囲気があった。
 こうした小牧現地などでの反対行動、反対世論の高まりにも関わらず、これを小泉政権は強引に無視し、航空自衛隊については、そのC130輸送機と各基地からの派兵部隊を小牧基地で編成し、先遣隊が十二月二六日に成田空港から、本隊が一月二二日と二六日に小牧基地から派遣されてしまった。
 しかし、闘いはこれからである。東海地方でも、イラク派兵反対の行動は市民団体が中心になって進んでいる。政府が自衛隊の海外派兵に大きく踏み込んだ現在、反派兵の闘いは長期的な粘り強い闘いとなることを覚悟しなければならない。どんな形であっても、派兵反対の行動を起こすことと、行動を持続させる工夫と努力を気を引き締めて行なわなければならない、と強く感じる。(東海S通信員)
 

北海道
 出兵送る「黄色リボン」翼賛の動き
   平和運動の真価問われる
    一方では、自衛隊派遣中止求め1・18提訴

米英国のイラク侵略戦争の大儀とした「大量破壊兵器」が存在しなかつた事実が査察団からも明確になり、それこそ、ブッシュの大統領再選と多国籍資本の権益を最優先した仕掛けであったことも事実として国際的批判が大勢となる中で、小泉政権は五〇億ドルの戦費負担と一月二十六日には遂に「派遣」命令を出すに至った。それも、国会が「イラク国会」といわれる状況の中での決定でもある。
 昨年末からの自衛隊先遣隊派兵の中で既成事実を積み重ねて来た小泉政権、それも、派兵=戦死者を想定しただろう靖国神社の元旦参拝、まさしく、戦後最悪の内閣であることには誰もがうなずかざるを得ない。そして、その攻撃を阻止することも出来ない日本の平和・民主主義・護憲運動の限界性も問われていることを自らも自覚しないとならない。
 陸自派兵部隊の多くは旭川市を拠点とする第2師団である。マスコミの多くは昨年までは家族の思い、隊員の心中を気遣う報道に徹していたが、最近は、派兵されるサマワの治安の安定と失業の解決を軸にした記事が中心となり、報道の中立を言い訳にして、結果として「挙国一致」の報道になって来ている。それは、まさしく、「報道規制」を理由にした事態の推移を追認するマスメディアの実態でもある。
 さて、北海道は本隊派兵の国会承認を今か、今かと待ち、陸自派兵の旭川を中心に「黄色いリボン・ハンカチ」運動が巻き起こっている。必ずしも、官製の動きではなかったと思われるが、その後、商工会や自衛隊家族を中心に広がり、それをマスコミも取り上げることから、ひとつの波となっている。これらを見る時、戦前の出兵する兵士を送る「日の丸の小旗」と「バンザイ」が半世紀を越えて甦りつつある。この翼賛体制をそのまま傍観するのか、否かが問われていることを自覚している昨今でもある。
 このような動きがある反面として、一月二十八日、元自民党衆議院議員箕輪登元郵政相が「平和的生存権」を主張し、自衛隊の派遣中止を求め札幌地裁の提訴した。箕輪氏は防衛政務次官、党国防部会副部長の経歴を持つ、いわゆる「タカ派」議員として有名を馳せた一人でもある。今回の提訴には、北海道弁護団四百二十一名中、一〇六名が名前を連ね、国の派遣差し止めと慰謝料を求めており,訴えでは、イラクは交戦状態であるとして「侵略行為がないのに、外国領土で武力行使は憲法九条に違反する」「無反動砲などの重装備は武力行使であり自衛隊の自国防衛のみの武力行使を認めた自衛隊法に違反」「交戦状態のイラク派遣は特措法に違反している」と、まさしく、国民の多くが疑義と感じている内容を網羅した解りやすい内容で提訴した。
 このような動きとあわせて、北海道平和運動フォーラム、連合北海道、民主党などが連携した集会、デモが派兵部隊の地区を中心に全道各地で連続的に開催されているし、市民団体、宗教関係者も札幌を中心として集会、デモも取り組まれている。
 今の政治情勢を変えるだけの力とはなりえないかも知れないが、「戦前回帰」だけは許す訳には行かない。特に、北海道の平和運動の真価が問われていることわ自覚したい。


九州
  被爆地長崎はじめ各地で多様に運動拡大
   反派兵の「白リボン」も

九州各地でもイラクへの自衛隊派兵反対の様々な取り組みが行われた。
一月一日、長崎市平和公園で「一の日座り込み」が行われ、在外被爆者支援に取り組むグループの呼びかけに平和運動センターなど十三団体が賛同。被爆者や市民など六十人が参加し、派兵反対を訴えた。
四日、「イラク派兵に反対する宮崎女性の会」(代表成見幸子日本反核法律家協会副代表)が宮崎市役所前で集会。五十人が参加し、市内中心街を歩いて訴えた。その後も毎週土曜夕方に集まり運動を続けている。
九日、長崎市平和公園で通算二百七十五回目の「反核9の日座り込み」が行われた。原水禁と平和運動センターが呼びかけているもので、被爆者ら七十人が参加し、派兵反対を訴えた。
十日、エンプラ闘争以降、佐世保市で三十五年以上平和行進を続けている藤原辰雄元教諭(平和記念館天望庵主)が中心となって緊急集会を開催。長崎市の楠田昌子歯科医がイラクでの支援活動を報告した。佐賀県鳥栖市ではキリスト教会の野中宏樹牧師と二人の娘さんがゼッケンを着けて毎週土曜の夕方に駅前に立ち続け、信者や共鳴した若者も一緒に立っている。大分市では平和運動センターなど七十人が座り込み。福岡市では「自主・平和・民主のための広範な国民連合」が市民討論集会を開催した。
十一日、長崎市にて「戦争法に反対する市民の会」(代表・舟越耿一長崎大教授)の呼びかけに党派、上部団体の違いを越えて四百人が集会に参加。市内中心部をピースパレードした。
 十四日、熊本市で「平和憲法を守る熊本県民会議」(旧総評系の労組や市民団体で構成)の呼びかけで八十人が座り込み、派兵反対を訴えた。
十六日、鹿児島市で第四十回護憲大会(「フォーラム・平和・人権・環境」などで構成する実行委員会主催)が開催され、2千人が参加。メインスローガンは「イラクへの自衛隊派兵反対」で、社民党の福島瑞穂党首が連帯の挨拶。
十七日、福岡市で市民団体「Love and Peace」が派兵の賛否を問う市民投票を街頭で実施し、ロウソクを灯して行進した。
十八日、長崎市で「戦争法に反対する市民の会」が白いリボンを街頭で配布。派兵反対の意思を示そうと大分市の医師が発案したもので、一時間で千人を超える市民が受け取った。久留米市では市民団体「自衛隊のイラク派兵に反対する緊急行動」が「ピース・ドライブ」を実施。福岡市では市民団体などで構成する「アメリカのイラク攻撃を許さない実行委員会」(代表カトリック正義と平和協議会青柳行信)の主催による集会とデモが行われ、百五十名が参加。米国青年の英語教師や非武装中立を掲げるコスタリカの留学生らも加わった。
二十四日、福岡県春日市役所で「人間の盾」としてバグダッドに滞在した木村公一牧師が講演。ブッシュ大統領の戦争政策を支持する「宗教右翼」と呼ばれる勢力を同じキリスト教信者として許せないと断罪。また私達の税金が米軍の援助となり、イラクの子供達を劣化ウランの後遺症で苦しめており、私達の責任もあると訴えた。
二十五日、在沖縄米海兵隊が大分県の自衛隊日出生台演習場で強行する実弾砲撃訓練に抗議して、連合九州ブロックなどが主催する一万人集会が開かれ、連合会長が初めて参加した。
自衛隊のイラク派兵に反対する各地の動きに呼応して、福岡県古賀市では市民や市議ら五十人が呼びかけ人となってピースウオークを計画し、白いリボンを主婦らが手作りで五百本準備するなど、反対運動は確実に拡がりつつある。 
 

1・17
 「朝日」意見広告ふまえ防衛庁抗議行動
  支持できる自衛隊派兵はない

 一月十五日の『朝日新聞』『北海道新聞』朝刊に、全面意見広告「イラク派兵と憲法改悪に反対する市民の宣言」が掲載されて、多くの人々の注目を集めた。これは、「自衛隊のイラク派遣と憲法改悪に反対し、戦争への非協力を宣言する意見広告運動」による掲載で、市民の意見30の会が事務局となって昨秋から賛同署名などを進めてきたものである。
 この意見広告を準備してきた諸団体を中心として一月十七日の午後には、東京・市ヶ谷で「自衛隊はイラクへ行くな!殺すな!殺されるな」防衛庁抗議行動が取り組まれた。
 小雪降るなか外濠公園に、年末から航空自衛隊先遣隊の派兵が始まったが、このまま三軍の派兵という事態を絶対に許してはならないと約四百名が集まって集会が始まった。司会の天野恵一さん(新しい反安保実Z)が、「意見広告の案内を見て来ている方もおられると思いますが、同じ朝日新聞の今日の朝刊では、今は反対だが派兵に賛成できる場合もある、という社説が出ています。こうした条件付反対論の人々とも共に手を組む必要はありますが、私たちは意見広告にあるように、いかなる自衛隊海外派兵も許さない、憲法前文と九条を非戦のために活かしていくという立場で行動に取り組んでいきます」と行動基調を提起した。
 近くの防衛庁正門へデモに出発。正門前では、イラク派兵の中止、日米共同軍事演習(山サクラ45)の中止などを要求する各要請文を読み上げ、その長い間、デモ隊が派兵反対のシュプレヒコールを繰り返した。
 この日の行動では、翌日一月十八日の朝霞駐屯地での日米共同軍事演習反対行動への結集が、戦争に協力しない!させない練馬アクションから呼びかけられ、また一月二五日の伊丹駐屯地包囲行動を準備する関西の仲間からも連帯発言があった。
 なお、集会で指摘された朝日社説は、「占領を早く終わらせ、国際社会の総意で国づくりを助ける体制ができてからでいい。その時の自衛隊派遣ならもっと広い支持がうまれるはずだ」とするもので、民主党などの「反対」論と同様なものである。日本の軍事力の海外展開自体は否定せず、その条件整備を行なうべだとする、非常に誤まった主張と言うほかはない。(東京A通信員)