韓国・派兵反対

  カン・チョンミン2等兵が反戦決起
   イラク派兵反対・韓日民衆
   共同宣言(第二次)を発表


 
韓国ノ・ムヒョン政権は、民衆の反対運動を無視して韓国軍のイラク追加派兵を強行せんとしている。
 十二月十七日、安保関係長官会議を開き三千名の追加派兵を確定し、派兵承認案をまもなく国会に提出する予定である。すでに医療部隊など七百名が派兵されているが、日本人外交官が殺された翌日の十一月三十日には、米企業の請負いをしていた韓国人技術者が銃撃され、二名が死亡している。
 韓国内では、派兵反対の民衆や兵士の闘いが巻き起こっている。カン・チョンミン二等兵は、十一日二八日までの八日間、在野民主団体や宗教者に見守られながら、イラク派兵反対の座り込み行動を原隊復帰せずに続けた。カン二等兵の勇敢な行動は、憲兵隊に収監されたとはいえ民衆に勇気と力を与えた。
 十二月十八日には、派兵反対の第二次・日韓民衆共同宣言「これ以上被害者を出すな!米国のイラク軍事占領反対!イラク派兵に反対する韓日(日韓)市民・民衆の共同宣言」が、韓国側351団体・日本側213団体が参加して発表された。この共同宣言には、ノ・ムヒョン氏自身と複数の閣僚も籍を置く「民主社会のための弁護士会」(民弁)も加わっている。ノ大統領は、在韓米軍による女子中学生れき殺事件の責任追及を背景とする反米感情をバネとして当選した、弁護士出身の大統領である。彼のイラク侵略への加担は、民衆から大きな失望を買っている。
 自衛隊は、年末二六日に先遣隊を派兵しようとしているが、本隊派兵は韓国軍と同時期の三〜四月頃といわれている。日韓民衆は連帯し、イラク派兵阻止を共にかちとろう。(Ku)


韓国良心囚を釈放しろ11・28集会
  元政治犯・金三石氏が講演

 十一月二八日、「国家保安法撤廃!韓国良心囚を釈放しろ11・28集会」が韓国良心囚を支援する会全国会議の主催で都内で開かれ、元日本関連政治犯の金三石(キム・サンソク)氏を韓国から招いての講演と、韓国良心囚釈放要求署名の集約を行なった。
 三石氏は、妹の銀周(ウンジュ)さんと共に、十年前韓統連と接触しスパイ活動をしたという容疑で逮捕されたが、元安全企画部員ぺ・イノの良心宣言によって、デッチ上げ事件であることが明らかになった。しかし韓国青年運動の中心にいた三石氏は、不当判決を受け収監されたのであった。
 この事件の担当弁護士は民弁のイ・ギウック弁護士などで、この事件を契機に韓統連問題に取り組み、先の韓統連の祖国訪問の実現を果たしたという経緯がある。
 主催者の全国会議・渡辺一夫氏からは、渡韓の際の韓国民衆の統一運動の熱気などが語られ、日朝国交回復の必要性が提起された。三石氏は講演で、「もっと北を知らなければならない。これは統一を具体的に準備する。このようにするならば、数年以内に連邦制統一が実現する」と力強く報告した。国家保安法を撤廃し、全良心囚の釈放をかちとろう。(東京Ku通信員)