釜ヶ崎反失業
  「公的就労」求め野営1年余
      11・29には第6回釜ヶ崎講座

 昨年九月二十八日より、大阪城公園府庁前にて取り組まれた釜ヶ崎反失連の野営闘争 は、本年一月二日には大阪市庁舎前の中之島公園に転戦後も継続され、一年を越えた。
「支援法」成立後、行政の方針提出を待っていては、日々「路上死」に追いやられる 失業ー野宿労働者には間に合わないと「就労を軸にしたセーフテイネット」構築を追 求しての闘いであった。府からは特掃枠の拡大の成果を引きづり出すも、その後は、七月に 国の基本方針(案)提出があったが、地方自治体の基本計画作りは遅れ、内容的にも「公的就労保障」には程遠く、出されてくる内容は従来の「箱物作り」の延長でしかない。 釜ヶ崎反失連が十年の反失業闘争で闘い取った地平を、「法成立後」になって、また十年前に戻すものである。
 中之島野営闘争は、八月に野営陣地が冠水を受け、京阪電車の延長工事の進行もあり、厳しい局面を迎えているが、「公的就労」を目指して反失連は戦いを堅持している。
 さて、実質的な代表だった藤井さんを失い歩みが止まっていた「釜ヶ崎講座」は、八月釜ヶ崎夏祭りツアーに十五名の参加を得、久しぶりに来る十一月二十九日に第6回「講演のつどい」を開く予定となった。
 テーマは「釜ヶ崎百年・過去・現在・未来PARTU」を「寄せ場・部落・遊郭・在日」を切り口として、講師には七〇年始めより、釜ヶ崎で活動してきた「水野阿修羅」氏を講師に、行うこととなった。「講演のつどい」にあなたの参加を。(関西S)