労働者共産党第二期第二回中央委員会総会を開催
  党内外の困難に敢然と立ち向かい
    新たな活動態勢を速やかに確立


 去る七月、労働者共産党は、第二期第二回中央委員会総会を開催した。
 第二回党大会から約一年がたち、このかんイラク侵略や有事法案の成立など内外情勢が画時代的に進行し、また党の隊列では、常任委員を含む重要な諸同志をあいついで病で失うという痛手を受けた。党内外のこれらの困難に敢然と立ち向って、情勢の発展に適った党の方針を討議・決定し、党の戦闘態勢を整えるために、全国各地から中央委員とオブザーバーの同志たちが二中総に結集した。
 二中総は議長団選出のあと、冒頭、熊本五郎(本名・田中年広)同志と藤井利明同志とに黙祷を捧げた。今年五月、六月と両同志の悲報があいつぎ、少なからぬ同志たちが多忙を極めたが、総会は両同志を改めて追悼し、その遺志を継いで闘いぬく決意の場となった。
 二中総の最初の議題は、労働運動決議草案の検討であった。
 労働運動決議草案「当面する労働組合運動における我が党の闘いの基本方向」は、決議案の草案(次の中総あるいは大会までの間討議を続け、決議案に仕上げるもの)として提案された。この決議草案は、一昨年の第一期三中総・労働組合運動決議が個人加入の新しい労働組合を日本の労働運動の主流に発展させていくべきとして主に組織政策を打ち出していることに比べ、日本の労働者階級への差別・分断支配を打破し階級的統一を勝ち取っていく政治方向と、その基調における賃金闘争や反失業闘争などでの運動政策を主に提案するものであった。
 草案の討議は論争的に活発に行なわれた。当面問われていることは、運動政策課題の提起にあるというより労働運動勢力の陣形作りについての党の方針なのではないかなど基調に関わる論議、また賃金闘争での年功賃金体系批判と仕事給への変革という草案の提起についても論議が行なわれた。
 総会は、決議草案の内部討議を継続し、党内論議をさらに発展させていくことを決定した。
 二中総の次の議題は、反戦運動決議案「反戦・反帝運動についての党の当面の政策」であった。
 この決議案は、このかんのイラク反戦運動の意義、有事法案成立などの情勢をふまえ、イラクの反占領闘争や朝鮮半島情勢での党の態度を簡潔に明らかにし、朝鮮半島での侵略戦争阻止を始めとする当面の諸課題を確認するものであった。討議では、現在のアメリカ帝国主義および米帝と諸帝国主義との関係をどうみるのか等についても論議が行なわれ、世界情勢のより理論的把握について引き続き検討を深めるべき必要も示された。
 決議案はいくつかの修正が入れられた上で、賛成多数・保留一で決定された。(決定された反戦運動決議は、四面に全文掲載)
 次に二中総は、党費等基準案「党費の基準および関連事項についての決議案」を全員賛成で決定した。
 以上三本の常任委員会提出の案件を処理したあと、人事では、故・熊本常任委員に代わる常任委員の補充、中央会計監査委員の選出などを行なった。
 第二期第二回中央委員会総会は以上のように、熊本・藤井両同志を失った悲しみを力に変え、激動する内外情勢に働きかける新たな活動態勢を速やかに確立した総会であった。