5・22対政府要求行動
 野宿者支援法をテコに要求実現へ
    ―闘う仲間の再結集・再団結すすむ

  
実効性ある雇用対策を


 五月二十二日、全国から二百名を超える野宿労働者と支援の仲間が結集し、「ホームレス自立支援特別措置法の基本方針に実効性ある雇用対策を盛り込ませよう!」をスローガンに闘いが取り組まれた。
 十時から、交渉団が「統一要求書」を持って厚生労働省に乗り込み、国土交通省の担当者も出席させて、二時間二十分に及ぶ交渉を行った。
 この交渉団のたたかいに呼応して、全国から結集した仲間たちは厚生労働省前の歩道に座り込み、国家権力の不当な排除を一切許さず、集会を最後まで貫徹した。途中、右翼の宣伝カーが通りかかるが、あわてて音楽を止め、現場から闘争する一幕もあった。
 十二時二〇分、交渉を終えた交渉団をまじえ、「仕事を出せ!」のシュプレヒコールを厚生労働省にたたきつけ、午前のたたかいは終わった。
 日比谷公園で昼食を終えた後、場所を星陵会館に移して集会がもたれ、交渉団の報告を受けるとともに、今後の闘いに向けた意思統一がなされた。
 集会では、神戸の冬を支える会、山谷争議団、新宿連絡会、市川ガンバの会、神奈川全県夜回りパトロールの会、静岡の仲間、釜ヶ崎反失連などから発言があった。そして、政府に対して、今回の交渉でも大規模な公的就労の実施など肝心な点を受け入れさせることはまだできていないが、支援法に基づく政府の六月「基本方針」確定に向け、運動側の全国陣形が打ち固められたことが確認された。
 本日のたたかいは、新宿連絡会、日雇全協、野宿者運動全国懇談会の三者の呼びかけでたたかい抜かれた。つまり、支援法獲得運動に消極的だった部分、反対していた部分も、野宿労働者の切実な声に応えて、支援法をテコとした要求実現に向け、再結集・再団結したということである。とりわけ日雇全協の再団結の意義は大きい。
 六月十三日には、日雇全協の呼びかけによる全国中央行動が予定されている。再度全国から結集し、大規模な公的就労の実施を要とする実効性のある対策を勝ち取っていこう。(東京S通信員)