労働者共産党関西地方第二回大会開かる

  地方党一丸となって闘う

         労働者共産党関西地方委員会


 新年あけましておめでとうございます。年頭のあいさつを、昨年十一月開催しました第二回関西地方党大会の報告をもって、かえさせていただきます。
 関西地方は、地方党大会と中央委員会総会日程と結合させ、九九年八月の第一回地方党結成大会以後、中央委総会決議をうけ、全体会議を開いて関西地方での闘いと党建設の検討を行ってきました。今回は、第二回全党大会後となる事で、地方党大会も前段の全体会議と大会と二回の討議を重ねる形で、総括と方針を深く論議しました。
 第一回地方党大会からの全体会議の方針の再確認の上、とりわけ一昨年の第二回地方全体会議以降の党活動の総括を詳しく行いました。また、各基本細胞の活動、組織状況について、詳細な点検が前段で行われました。
 第二回全体会議以降、関西地方委員会では、次のように総括しました。
 一、侵略抗議・有事法制反対の闘いを、関西での共同闘争の一翼を担った事、党としてのビラ配布等を通した暴露・宣伝活動を敢行できた事です。共同闘争の一翼を担う形も、大衆的影響力のある部分での多数の労働者の決起を組織する事、企業内労組内でも問題提起をし取組みを始めた事等が特徴的でした。
 二、釜ケ崎反失業・野宿闘争の前進です。九二年釜日労の闘い、九三年釜反失連結成後の大衆的な、また、府庁・市庁前の野営闘争にみられる粘り強い実力闘争の継続の上に、一昨年六月の、連合大阪、部落解放同盟府連とNPO釜ケ崎の三者共催の決起集会に代表される広範な部分との共闘の広がりの中で、七月三十一日、国会で全会一致で「野宿生活者自立支援法」の成立を果たした事は、この十年来の闘いの大きな到達点と成果でした。また、釜ケ崎での闘いと結合した大衆的組織の立ち上げと連続的な取組みが実施された事は前進でした。ただ支援法成立直前での法制定をめぐる論争に対し、構えが消極的であった点が指摘されました。
 三、前二者との関係で、関西での地方の統一戦線の形成に向けた努力は進んでいるものの、作られるべき戦線の持つ性格・課題についての論議不足が指摘されました。
 四として、地方委員会の確立にあたって、前述の課題を各メンバーが日々こなしているのが実状で、基本細胞の会議の定期化・定形化と結びつくおおきな飛躍が必要であることが浮き彫りにされました。
 このような、運動・活動・組織上での総括の上に、第二回大会方針が検討され、基本基調として、安保体制の強化・侵略戦争体制強化に反対し、憲法改悪・有事立法の策動に反対する広範な共同戦線の一翼を担う。企業別の枠を超えた労働組合運動の形成・発展を推し進め、失業・野宿労働者の反失業・野宿運動の先頭に立ち闘い抜くこと。基本組織を確立し、強固な指導部を作り、広範な、若い意欲ある共産主義者を党に迎える。党の統合の推進の、関西での役割を果たす事。等が骨格として確認されました。
 具体的には、一、憲法改悪阻止・有事立法阻止の闘いで関西各地方での共闘の推進軸となること、二、支援法成立を武器に、具体的施策実施のため反失業・野宿闘争に全力を注ぐ一方、広範な層の運動への参加を保障する活動を継続すること、三に、関西での労働組合運動の再編へ係わっていくこと、四に、反空港・反基地闘争の課題を引き続き担う事、その他、沖縄連帯、「障害者解放」、「部落差別」等の課題を全体化する等の具体的な活動方針を討論の上に決定しました。
 地方党指導部の確立を目指し、新たな委員会メンバーの選出が提案され、全会一致で確認されました。
 関西地方委は、関西各地で、各党員が運動の先頭に立つ、あるいは、具体的な課題を担当し活動している事に独自性があります。組織的な活動について、運動の多忙さに流され、基本的な政治討議・学習がややもすると後景に追いやられ弱点を持っています。正直な所、党員の高齢化も否めない事実です。引き続き、運動の前線を担い切る地方党の特色を堅持し、組織建設への面を重視する事を確認した所です。地方党一丸となって闘う事を決意し、大会の報告と新年のあいさつとします。