11・30

韓国良心囚支援02全国運動集約集会

  在日への嫌がらせヤメよ!


韓国良心囚を支援する会全国会議は、十一月三十日、,02韓国良心囚支援全国運動集約集会を東京・文京シビックホールで開催した。
 集会は渡辺一夫全国会議代表の挨拶に続き、三名の講師により日朝首脳会談以降の情勢に関して、それぞれの立場からのリレートークがおこなわれた。
 金静伊(キム・ジョンイ、指紋カードをなくせ!1990年協議会)さんは、拉致問題に係わって、お子さんを朝鮮学校に通わせていることで、いまだに常に連絡を入れさせている。学校などへの嫌がらせは今も続いている。日本人拉致事件は、冷戦時代があっても免罪できないこととしながらも、どうして日本人はこの百年間のことを悩まないのだろうか。植民地清算運動が何故起こらないのだろうか、と問題を投げかけた。日本に住む在日にとっては、現状はいぜん植民地支配が続いている、と指摘した。
 金富子(キム・プジャ、VAWW−NETジャパン)さんは、ピョンヤン宣言は日朝間での最後のチャンスであるが、いぜん歴史総括が行なわれていない。この点において、日韓条約では反対闘争が闘われたと表明した。
 中村利也(指紋カードをなくせ!1990年協議会)さんは、国策として拉致事件が扱われている。怒りが在日に向けられているが、在日は事件を誠実に受けとめている。歴史的には加害者としての日本人が、転倒して被害者面をしている。ピョンヤン宣言においても在日問題が欠落しているのではないかと鋭く指摘した。
 三氏によるリレートークでの鋭い指摘に答えるように、司会をつとめた全国会議の石井事務局長からは、日韓民衆連帯全国ネットワーク(日韓ネット)とともに日朝正常化と日韓条約の見直しの運動を闘い、韓国良心囚釈放、韓国の国家保安法撤廃を目指すことが表明された。
 このあと渡辺健樹日韓ネット共同代表、郭秀鎬(カク・スウホウ)韓国人権国際センター運営委員、宋世一(ソン・セイル)韓統連国際局長、韓支連、東アジアの国家テロリズムシンポジウムの町田さんから連帯の挨拶を受けた。
 拉致事件を巡り右翼的風潮が吹き荒れる中、在日韓国人朝鮮人から具体的提起がなされ、日韓日朝連帯運動の進むべき方向性を明らかとした集会であった。 (東京S通信員)