STOP!有事法制12・1大集会に二万五千

P1010052.jpg (62837 バイト)


 十二月一日、東京・代々木公園サッカー場において、陸・海・空・港湾労組二十団体、平和をつくり出す宗教者ネット、平和を実現するキリスト者ネットの呼びかけによる「STOP!有事法制12・1大集会」が開催された。
 あいにくの小雨の中であったが、全国から結集した参加者は二万五〇〇〇名を超え、集会終了後は宮下公園コース、明治公園コース、新宿コースの三方面に分かれてデモ行進を行なった。
 集会は、キリスト者ネットの鈴木れい子さんの開会宣言で始まり、社民党・土井たか子党首、日本共産党・筆坂書記局長代行、民主党有志としての石毛えい子さんらの国会議員、政党からの報告を受けた。
 また平和フォーラム等々のメッセージの紹介につづき、10・23国会デモを九〇〇名で行なった日弁連、日本青年団協議会、日本消費者連盟、高校生平和の集い実行委などからの発言を受けた。
 最後に、全港湾による集会宣言を全体の拍手で確認したあと、海員組合によって閉会のあいさつとシュプレヒコールが行なわれた。
 今春、4・19、5・24、6・16集会と本日の集会の枠組みによる大結集などによって、先の通常国会においては有事法制三法案の成立を阻止できた。
 今臨時国会においては、有事法制自体には賛成の民主党などとの「修正」協議を通じての、法案成立の動きが強まっている。
 そしてなによりも、11・8国連安保理決議、11・18国連査察団先遣隊二十四人のイラク入りによって、米帝によるイラク攻撃がますます逼迫したものとなっており、これらに対する広範な反撃が求められている。
 対テロ特措法の再延長、海上自衛隊イージス艦の派遣を阻止しよう。
 イラク侵略戦争を阻止しよう。(東京S通信員)

 

東京11・15

有事法制廃案・イラク攻撃にNO!を

「私たちの声を国会に」デー集会に三千五百

  労働者と市民が連帯し


 イラク決議案が国連安保理で十一月八日決議されるなど情勢が緊張してくる中、十一月十五日夜には東京・日比谷野外音楽堂で、有事法制を廃案に・イラク攻撃にNOを!11・15「私たちの声を国会に」デー集会が行なわれ、全国から労働者・市民約三千五百名が参加した。主催は、フォーラム平和・人権・環境、戦争反対・有事法案を廃案に!市民緊急行動、日本消費者連盟、原子力資料情報室、ATTACジャパンなどなどによる実行委員会。
 平和フォーラムに参加する旧総評系の労組からは、おもに自治労、日教組、私鉄総連、全水道などが結集。県知事選の投票直前にもかかわらず、会場に結集している沖縄の自治労組合員の姿に目を引かれた。
 まず集会の開会前に、各方面からのアピール。とくに写真家・豊田直巳さんが、湾岸戦争後続く米軍のイラク空爆と劣化ウラン弾による被曝の惨害について報告したのは、時宜に適っていた。
 市民緊急行動の中尾こずえさんの司会で始まった集会では、平和フォーラム副代表・堀峰夫さんの主催者あいさつの後、国会議員のあいさつ。民主党衆院議員の小林守さんは党内の有事法案廃案の立場でアピール、社民党党首の土井たか子さんは「先制攻撃は国連憲章違反。日本政府は違法行為のイラク攻撃に加担するな」と強調し、みどりの会議代表の中村敦夫参院議員は「イラク攻撃は石油資源支配のための侵略戦争」と批判した。
 次にアフガニスタン、イラクの関係団体から発言。日本国際ボランティアセンターのアフガン現地代表・谷山博史さんは、「アメリカはアフガン戦争が成功したとして次にイラクを攻撃しようとしているが、アフガンの現状は軍閥間の戦闘、続行される空爆で混乱が深まっている。最大民族パシュトン人の反米運動が高まっている」と報告。アラブイスラームの子供たちを助ける会のジャミーラ高橋さんは、「日本の報道ではサダム・フセインの独裁政治というイメージでしかイラクが語られない。空爆と経済制裁で苦しむイラク民衆を更に苦しめるイラク戦争をやめて」と訴えた。
 最後に、集会アピールを採択して、首相官邸、国会議面まで行進を貫徹した。
 集会アピールでは、安保理「決議は、ブッシュ政権の無法きわまる対イラク戦争の歯止めになるものではありません」とし、イラク先制攻撃のカウントダウンは始まったという認識の下、小泉内閣の対テロ特別措置法による米軍支援の延長を許さず、有事法案の廃案を勝ち取り、全世界のイラク戦争反対のうねりに連帯することを確認した。

                             (東京W通信員)