<編集部だより>


▼米帝のおごりは、度を越えている。9・11で謙虚になれば少しは救われたかもしれないが、もう誰にも止められないという感じだ。軍事をもてあそぶものは遠からず消滅する。
▼日帝は、おごれる米帝に忠誠を誓いながら、やはり危さを感じ取っているようだ。戦後初めての「独自」の戦略外交には、米帝からちょっと距離のとれる政治空間を東アジアに求めたという意味合いが含まれている。しかし、米帝と一蓮托生の運命から逃れることはできない。
▼せっかくの戦後初めての「独自」の戦略外交も、日帝・多国籍企業の利益に基づいた強固な政治指導力をもって遂行できず、右翼・拉致議連などに掻きまわされ、泥にまみれてしまっている。
▼それにしても、いよいよ東アジアにおける冷戦構造の解体が始まる。「よど号」グループなどは、それと運命を共にせざるを得ない立場にある。時代の総決算は容赦ない。
▼国内の冷戦構造も最終的に解体すると見なければならない。革命的左翼においても、冷戦構造の一翼だったり、それを存立の前提としてきた党派が多いし、何よりも社会の変化を捉えられなくなっているから、解体的事態を迎えるかも知れない。新時代の革命戦略を獲得した部分にとっては、歴史的好機となるに違いない。
▼もっとも、わが労働者共産党もこれからの局面を歴史的好機としうるか定かではない。しかし、ムードは良い。なんとかなるだろう。(深山)