6・22

   戦争屋ブッシュをけっ飛ばせ!

   有事法制にレッドカードを!東京行動

   世界各地で反戦平和同時行動


 六月二二日、6・22反戦平和世界同時行動の一環として「戦争屋ブッシュをけっ飛ばせ!有事法制にレッドカードを!東京行動」が渋谷・宮下公園で開かれ、約二〇〇名が参加した。
 日韓の民衆運動が共同で世界に呼びかけたこの反戦平和世界同時行動は、日本(五ヵ所)、韓国(四ヵ所)を始めとする世界十三カ国で取り組まれている。この世界同時行動の趣旨は、「地球最大の『和合の祝典』『平和の祭典』というワールドカップが開催されているこの瞬間にも、世界は戦争の苦痛に呻吟している。戦争をやめろ!」(日韓共同宣言文)とのアピールを、W杯に関心が向いている社会に広く訴えて、米国の覇権的戦争政策などに国際連帯で対抗していこうというものであった。
 集会は、「有事法制反対」などと書かれた紙のゴールに参加者がシュートを決めて蹴り破るというパフォーマンスに、会場が沸くなか始まった。
 最初に、日韓民衆連帯全国ネットワークの渡辺健樹さんが主催者あいさつ、「W杯がナショナリズムをあおり、カネまみれであることは言うまでもないが、とくに今回のW杯は、ブッシュが北朝鮮を『悪の枢軸』と名指しし米軍が大会警備と称して臨戦出動している状況にある。これらに対抗する日韓共同呼びかけの今日の行動には、ベルギー、パキスタン、米国など世界各地の反戦運動が呼応している」と報告した。
 韓国ゲストからは、二名来日した内の一人、六月民衆抗争継承・反戦平和大会委員会事務局長のキム・ハッキュさん、「韓日の関係には日帝の植民地支配があり、それ以前には長い友好の歴史もあった。日本政府に侵略・植民地支配の清算をきちんとさせ、両国民衆の連帯を大きくしていこう。アジア非核平和地帯を作り出そう」とアピールした。
 諸団体のアピールは、全労協の中岡基明さん、平和をつくり出す宗教者ネットの武田隆雄僧侶、ATTACジャパンの秋本ようこさん、W杯・天皇訪欧を問い天皇制の戦争責任を追及する共同行動、テロも報復戦争も反対!市民緊急行動から行なわれた。
 沖縄ゲストのまよなかしんやさんの歌のあと、日韓共同宣言文(その要旨は、米国の「対テロ」戦争反対、世界的な人権・民主主義・環境の破壊反対、日本の有事法制反対、ミサイル防衛構想反対、米軍基地反対、新自由主義グローバリゼイション反対、日本政府・天皇制の歴史責任追及)
を再確認して、渋谷一周のデモ後進に出発した。(東京W通信員)