4・18開港

 三里塚暫定滑走路開港許さず東峰行動

    空港反対同盟と共に新たな出発

 三里塚芝山連合空港反対同盟と支援は、四月十七〜十八日の両日、暫定滑走路供用強行にたいする抗議行動を展開するとともに、闘いの新たな出発を画す決意をもって反対同盟主催の「四・一八暫定滑走路供用開始を断じて許すな!東峰現地集会」を開催した。
 石井武さん「国は、一から十まで違法を積み重ねて空港を作ってきた。東峰神社の立ち木伐採のように強盗をしてきた。だがマスコミはこうしたことを批判せず、土地を売らないものを悪者にしている。許せない。」
 石井紀子さん「飛行機の騒音や廃棄物質の影響が、無農薬野菜に力を入ているので心配です。有機農業の畑は国民的財産だと思っています。命を育んでいるところを守って欲しいと思います。」
 柳川秀男さん「反対同盟は、人数が少なくなってもなくならない。『公共性』があるから多くの人がここに来てくれていると思う。簡単に妥協して、へんに納得して終らせるのではなく、問題を問題として残すことは使命だと思う。この空港は、まだまだ食い散らかそうとする社会の象徴。そういう社会は、バブルの崩壊で終った訳です。そういうところの決着がない限り、永遠に闘っていく。今日は、大きなうねりを創り出していく出発点だと思う。」
 熱田一さん「これからも一寸の土地も売らない。土地を守り抜く決意であります。」
 加瀬勉さん「有事立法というものが閣議決定されました。空港、港湾、鉄道などが文句なしに戦争に動員される。三里塚空港も軍事で使える体制が法的に作られる訳です。このまわりの土地や財産は、接収して陣地を構築したりすることが明らかになってきた。空港問題の矛盾は、空港周辺に広がっている。周辺住民は、空港関連の防音工事、成田用水事業、下水道費用、シャトルバス赤字、芝山鉄道赤字などで過酷な費用負担を強いられている。闘いを燎原の火のように広げていこう。今日は、歴史的出発点となると確信しております。」
 反対同盟農民は、マスコミも一体となった追い出しキャンペーンに敢然と立ち向かい、社会のあり方を問う点においても、米帝の指揮下で軍事的世界支配を分担しつつある日本帝国主義と対決する点においても、各地の運動と連帯して大きなうねりを創り出していく決意を明らかにした。反対同盟の人数は少なくなった訳だが、運動はその質をもって歴史的出発点を画したのである。反対同盟との連帯を再構築していこう。(東京M通信員)