4・20東京

  韓統連の名誉回復と自由往来を

   対策委員会結成一年の集い


 南北共同声明により、制限があるとはいえ朝鮮総連の人々が韓国に入れる時代となった今日、いまだに国家保安法のもと入国を拒否され続けているのが韓統連の人々である。
 四月二十日、東京・文京区民センターにおいて、韓統連の名誉回復と韓国への無条件自由往来のための対策委員会(日本対策委員会)結成一周年の集いが行なわれた。
 集会では、顧問・共同代表を代表して、宮崎繁樹明治大学名誉教授が、韓統連が金大中大統領の拉致事件での救出運動で果たした役割から、その韓国の統一民主化運動での重要な位置を説明し、国家保安法による反国家団体規定の不当性を訴えた。
 このあと来日された、コウ・ヨング共同代表をはじめ五氏の韓国対策委員会のメンバーが紹介され、韓国における闘いの報告がなされた。
 韓統連からは、郭秀鎬(カク・スホウ)副議長があいさつをおこない、この一年間の活動と韓統連の立場を表明したる
 連帯のあいさつは、全国から集められた自由往来要求の十一万名分の署名を韓国大統領に届けた林炳澤(イム・ビョンテク)さんから行なわれた。林さんは、青年時代に韓国青年同盟に参加していたが今は韓統連には所属しておらず、それにもかかわらず渡韓が認められず、裁判を起こした。しかし韓国当局は、裁判の進行前に入国許可を出して曖昧な決着を計ろうとした。林さんは、金大中政権になっても国家保安法を残すため、反国家団体規定を韓統連に当てはめていると、怒りを露にした。
 また、韓国対策委員会のハン・ホング聖公会大教授の特別講演が行なわれた。(東京S通信員)