野宿者自立支援法

2・22早期成立へ国会前行動

 自立支援に相応しいものを

  二月二十二日、ホームレス自立支援法案の早期成立を!全都キャンペーン実行委員会の呼びかけで、国会前行動が行われた。百名の労働者が、議員会館前で座り込み、集会、ビラまきをした。
 集会において新宿連絡会の稲葉さんが、一月二十五日の前回国会前行動以降に見られた前進的動きを報告した。
 一つは、民主党の鳩山代表が新宿区・戸山公園での野宿の現実を視察し、国会質問で小泉首相から施策への前向きの答弁を引き出したこと。
 もう一つは、今国会前行動の前日に当たる二月二十一日に、与党三党(自民・公明・保守)のワーキングチームの会合が開かれ、新宿連絡会や釜ヶ崎NPOなどが意見表明する機会を得たこと、与党側から今国会での法案成立の意向が明らかにされたことである。稲葉さんは、与党三党のワーキングチームに対して、仕事と住居の保障の大切さを訴え、公園等の「適正化」問題は、施策があり仕事と住居が保障されれば自ずと消滅するものと指摘してきたと報告した。
 今国会前行動も、春の日差しの中、成功裏に貫徹された。
 野宿労働者の特別立法は、政局の変動に災いされかねないという意味での不確定要素が小さくないものの、ほぼ制定へ動き始めたと言ってよいだろう。ここまで来たのは、何よりもこの十年の労働者の反失業闘争の成果であり、運動の実績があったればこそである。また社会全体が、そして「地域住民」が、問題の「解決」を求めていたからでもある。政府としても、政治的対処に迫られたということである。もとより、法律の制定まで、気を緩めることなく闘いぬかねばならない。これからは法案の中味の問題が一段と重要になる。野宿労働者自立支援に相応しいものとして勝ち取るために奮闘しよう。(東京M通信員)