3・2東京

第6回・日韓共同シンポジウム

  改めて統一と平和を問う


 今回で第六回目の日韓共同シンポジウムは、ブッシュの来日、訪韓、訪中を受けてのアジアの平和と朝鮮半島の統一を改めて問い直す重要なシンポとなった。三月二日、東京・文京区民センターで百名の参加。
 全国連合の代表参加者、オ・ジョンニョル常任議長、ハン・チュンモク中央執行委員長、ソン・ミヒ反米女性会執行委員長、キム・ガンギュン副スポークスマンが紹介され、オ議長があいさつ。
 今回のシンポは、分科会でなくパネル討論として三つのテーマで発題された。第一テーマは、9・11以降のテロを名分とした米国の戦争政策と朝鮮半島―その見通しと日韓双方の民衆の闘いと展望。第二テーマは、日本の戦争国家化の動き、韓国のポスト金大中の動きの中で日韓、日朝、南北関係―その見通しと日韓民衆の連帯と展望。第三テーマは、日本の「戦争国家」化と在日韓国・朝鮮人問題。
 第一テーマで、ソン・ミヒさんは反米女性会について紹介した。韓国社会においては、反米を公然と掲げる民衆組織はいまだかつてなく、存続を不安視されていた。しかし、9・11を契機として、韓国民衆に反米女性会は深く受け入られ、民衆運動にとって無くてはならない組織となったことを紹介した。アメリカは分断固定化を朝鮮半島の支配政策と位置付けていると言明した。また小泉の覇権策動にも言及し、日韓民衆の連帯強化によって、日米の戦争策動に反対する闘いに立ち上がろうと決意を明らかにした。
 第二テーマで、ハン・チュンモクさんは、アメリカの軍事的覇権主義と日本の再武装の要求がぴったり一致したのだと指摘し、戦犯国家である日本がただ一度の被害補償をしたことも、謝罪をしたこともないと述べた。日米軍事同盟に基づく米国・日本と、統一を切り拓こうとするわが民族の自主的力量との間の熾烈な激突―これがわが半島問題の本質だと強調した。
 日韓民衆連帯の絆を更に固め、前進をかち取ろう! (東京S通信員)