<韓国>

 2・19ブッシュ訪韓に603団体が反対闘争

  統一妨害者・米帝の排除を


 二月十九日にブッシュが訪韓したソウルでは、その前日十八日に在韓米商工会議所に訪韓反対を主張し学生が籠城闘争をおこなったことをはじめ、労働者民衆の大衆的な闘いが繰り広げられた。
 二月六日にはソウルのアメリカ大使館前で、六〇三団体による「ブッシュ訪韓反対、諸市民・社会団体合同記者会見」がおこなわれ、朝鮮半島での戦争政策の中止や在韓米軍基地の撤去などを盛り込んだ〈ブッシュ反対七大要求スローガン〉を確認した。
 以降、駅頭、バスターミナルなどでの情宣活動、米大使館前での一人リレーデモや全国各地での訪韓反対集会がもたれた。
 またブッシュ訪韓後は、訪れる所、あちこちで影のように付きまといながらデモを行う「シャドウ・デモ」をおこなった。
 このように韓国民衆は、創意工夫をこらしブッシュ訪韓反対の闘いを実現した。その上に重要なのは、次の点とおもえる。韓国では反米闘争というのは元来起こらないところであった。確かに米軍犯罪への真相究明運動や反基地闘争は闘われてきたが、朝鮮半島の平和と統一にとって米帝の関与を排除することが不可欠として闘われるのは初めてと言えるのではないか。
 また韓国と日本の労働者民衆が、連携して今回の闘いを取り組んだ意義は大変に大きい(日本での闘いは、韓国民衆の闘いに比べるとたいへん見劣りがするが)。積極的な国際連帯が具体的課題で実現しつつある。韓国民衆の創意のある闘いに学び、一層の日韓民衆連帯の闘いを前進させよう。   (S)