三里塚・関西・白保・・・反空港の闘志新たに

  4・18暫定滑走路開港阻止へ


〇三年第八次空港整備計画を控え、空港建設は大きな転換を迎え見直し論や中止も出ているとはいえ、一方で拠点空港の建設は強行に推し進められている。
 三里塚においては、いよいよ四月十八日の暫定滑走路供用開始へ、昨秋の試験飛行から、二月には中型ジェット旅客機を使った慣熟飛行が強行されようとしている。住民・農民の反対にかかわらず頭上四十メートルをジェット機が飛び、騒音と排気ガスをまきちらし、東峰農民・住民をたたき出そうとしている。
 この中で一月十四日、現地横堀の農業研修センター(旧労農合宿所)で、三里塚・芝山連合空港反対同盟の「〇二年旗開き」が反対同盟をはじめ、現闘・支援を含め七〇名が集まっておこなわれた。
 開催あいさつで柳川秀夫さん(世話人)は、明確に「四月供用は、いままでにない人権を含めた重大な問題だ。飛行機が飛ぶのに座している訳にはいかない、実質的に効果のある闘いをやっていきたい」とのべた。東峰の石井武さん(世話人)は、「むこうが悪いのだから、われわれを逮捕する理由はない、飛行機を止めます、やる気のある者はきてほしい」と宣言。熱田一さんも決意を述べ、加瀬勉さんは「三里塚は政府の暴力で抑圧されてきた。人間の良心として反対していこう。また戦争と失業に対しても体を張って阻止していこう」と檄を発した。東峰の石井恒司さんは、「農業を通して空港に反対してきた、今後も闘う」と発言した。続いて、らっきょう工場の平野靖織さん、現地で闘い抜いている労闘・労活評団結小屋の山崎さん、東峰団結小屋の岩村さんが決意表明を行った。その後、三里塚・暫定滑走路に反対する連絡会の「四・一八供用阻止を合言葉に〇二年の闘いを開始しよう」とのアピールがあった。
 三里塚を闘う仲間は、更に一月二十七日、尼崎勤労福祉センターにて、関西三里塚闘争に連帯する会主催で旗びらきを、反対同盟・柳川秀夫さんを招いて四十名余で開き、暫定滑走路供用開始阻止への意志を確認した。
 また関西新空港を闘う「泉州沖に空港をつくらせない住民連絡会」は一月二十日、泉大津市民会館にて、総会を開いたあと、〇二年旗びらきを開いた。関西東峰団結小屋維持会や釜ケ崎日雇労働組合等十数名が参加、昨年の反空港全国連の結成を中心となってやり切った成果を確認、二期工事・陸上飛行強行に対しても更に闘いを継続していく事を確認した。 更に昨年発足した「白保の海と大地を未来にのこす全国ネットワーク(白保全国ネット)は、昨年末、白保トラスト運動を提起、新石垣空港建設計画反対のため建設予定地に一千名のトラスト運動を始めている。
 自然を破壊し、農業や地場産業を破壊し、強行される空港建設・拡張工事に対し、今年も全国の仲間が共に闘っていこう。とりわけ四月十八日、三里塚空港における暫定滑走路供用阻止に向けて立ちあがろう。  (関西S通信員)