首切り自由社会は許さない!

12・4霞ケ関大行動

争議団が横断して


十二月四日、「首切り自由社会は許さない!12・4霞ケ関大行動」が、中央官庁などが集中する東京・霞ケ関一帯で行なわれた。同実行委員会の主催で約一千名が結集。実行委員会には上部団体の違いを超えて、一四八団体の争議団・労組が参加している。
まず正午から日比谷野外音楽堂でスタート集会を行ない、解雇規制と労働者の権利確立をめざす集会決議を採択したあと、各省・裁判所への請願行動へ全員で出発。首なし人間のパフォーマンス隊を先頭に、賑やかに歩道を練り歩いて行く。
全員各自がレッドカードの請願書を振りかざし、各省の入り口で次々に提出していく。厚生労働省に対しては、首切り自由のための「解雇ルール法制化」や派遣労働の自由化などに反対する「労働者切捨てではなく労働者の保護を求める請願」、国土交通省に対しては「公共交通機関における規制緩和政策の見直し、安全確保、争議解決を求める請願」、東京高裁・地裁に対しては「整理解雇四要件に基づく、公正な判決・決定などを求める請願」を行なった。
(全体行動以外の取り組みとしては、人事院に対する「郵政局職員人事に関する公平審査を求める請願」、文部科学省に対する「教育基本法に基づく教育を求める請願」も行なわれた)。
このかんの企業のリストラ推進などにより、すでに完全失業率が5・4%に達し、さらに労働分野の規制緩和で踏み込んだ内容の「規制改革の推進に関する第一次答申」が十二月十一日に提出されるなど、小泉「改革」が労働者に一層猛威を振るおうとしている。
この日の霞ケ関大行動は、首切り自由を許さず、労働権と労働基本権を守り実現していくという一点において、今こそ労働者が広く団結すべきことを示したと言えるだろう。(東京W通信員)