11・10シンポ

  ソ連崩壊から10年―社会主義の可能性を考える

    革命後の社会運営


 十一月十日、東京・世田谷の駒沢大学で、「ソ連崩壊から10年――社会主義の可能性を考える」をテーマとしてシンポジウムが開かれた。主催は、11月シンポジウム実行委員会で、協賛は、『葦芽』同人、オルタ・フォーラムQ、社会主義理論学会、東京唯物論研究会の各団体である。
 前半は、分科会討論で、第一分科会―ソ連とは何だったか、ソ連崩壊の教訓、第二分科会―ソ連崩壊の思想史的意味、第三分科会―21世紀の新しい課題と社会主義が、それぞれのテーマだった。後半は、全体が集まり、各分科会の司会者から討論のまとめ報告を受けた。その後、大江泰一郎氏(静岡大学教授)の講演「20世紀社会主義が超えられなかったもの――体制転換と法・法律」を聞き、若干の質疑討論がおこなわれた。
 20世紀社会主義の総体的総括は、簡単ではないが、革命後の社会での人民による社会運営にかかわる、いくつかの視点がだされ、社会主義再生への手掛かりになりうると思われた。(東京H通信員)