三里塚

  暫定滑走路四月開港阻止・東峰11・18現地行動

   住民追い出しの試験飛行止めよ


 十一月十八日・午後一時より、東峰出荷場において、「暫定滑走路二〇〇二年四月供用開始を許すな!住民の頭上四十mにジェット機を飛ばす暫定滑走路粉砕!住民追い出しを図る試験飛行を許さない!三里塚東峰現地行動」が、一三〇人の結集の下、三里塚・暫定滑走路に反対する連絡会の主催で、闘われた。
 集会は、高橋さん(連絡会)の司会で始まり、「暫定滑走路の試験飛行が先月十五日からYS−11を使って強行され、この攻撃に対して現地支援連として、二波(十月二十四日、二十九日)にわたる緊急行動を闘ってきた。本日の行動は、この間の抗議行動を踏まえて闘い抜こう」と提起した。
 このかん政府・公団は、暫定滑走路北側周囲旋回、降下訓練を行なっていたが、十一月十四日、滑走路南側での降下訓練を開始した。
 東峰−三里塚住民の強い抗議にもかかわらず、頭上四十メートルで飛行した。全くの人権・環境・農業生活そのものの破壊以外の何ものでもない。成田市役所は、公団−政府に対して、このような犯罪にも等しい強行を黙認しており、絶対許すことはできない。
 つづいて冒頭、加瀬勉さん(三里塚農民)より、「三十年間三里塚を闘い抜いた全国の仲間達へ」と題して、「三里塚空港反対、侵略戦争参加反対、失業反対の声を一つにして、小異を捨てて大同共闘し、闘いを行動をおこそう」と力強いメッセージを受けた。
 ついで、当該中心団結小屋である東峰団結小屋の岩村さんが、「ジェット機は、今のようなプロペラYS−11と全然比較にならないだろう。我々は日常的に闘い抜く。今と変わりはなく、ふんばって闘い抜くだけである」と、闘いの位置を明確に述べた。
 次に石井紀子さん(東峰)からの本集会へのメッセージが読まれた。「アフガンの人達が、毎日どんな恐怖の下で暮らしているのか、身をもってわかります」、「状況は厳しいでしょうが、毎日元気で、日々の仕事をこなしていくだけです」と、アフガン人民との連帯を含めて述べた。つづいて山崎さん(労活評)、中川さん(田んぼくらぶ)と発言があり、最後に関西連帯する会から藤井さん(釜日労)が、「供用開始に対しては、大衆的にバスを出して参加する方針である」、「十一月二十三、二十四日には、反空港ネットワークの集会を行なう」、「全国の仲間が団結して闘おう」と結んだ。
 集会の後、デモンストレーションに移り、「四月供用阻止!試験飛行止めろ!」、「住民追い出し止めろ!」、「アフガンへの侵略許さないぞ!」のシュプレヒコールを高唱し、東峰を一周し、東峰神社へまわり再び出荷場に戻った。
 後段締めくくりの集会をもち、駿台文学会、アジア連帯講座、東水労(じゃがいも運動)、労闘、安保終了通告の会等の提起をうけ、暫定滑走路開港阻止の決意をあらたにして終わった。(東京Y通信員)