日本の10・21一斉行動への

韓国民衆団体10・20連帯アピール


 多くの民間人を虐殺するアメリカの報復戦争を中断させるため、そしてそれを口実に自衛隊を海外に派遣し再武装を狙う日本政府の抗して頑張っている日本の民衆、市民団体の皆さんに、ここ韓国から連帯の挨拶をお送ります。
 韓国でも十月二〇日、ソウルをはじめプサン(釜山)、クヮンジュ(光州)、ウルサン(蔚山)、チョンジュ(全州)、チンジュ(晋州)、テジョン(大田)、チュンチョン(春川)などに約五千人が集まって「報復戦争反対・平和実現!新自由主義グローバリゼーション反対!全国国民大会」を力強く行いました。
 今世界中が、アメリカの報復戦争と新自由主義グローバリゼーション政策によって、戦争と貧困にあえいでいます。アメリカはアフガニスタンに報復戦争を行って、戦争のない平和な二十一世紀を望んでいた人類の願いを踏みにじりました。また、グローバリゼーションの名の下に先進資本主義の労働者と第三世界の民衆に対する搾取を更に強めています。
 中でも朝鮮半島の和解と統一の努力は、アメリカの報復戦争と朝鮮半島での武力増強によって、水の泡になってしまうかのような重大な危機に陥っています。そればかりかアメリカの経済収奪は韓国の民族経済を根こそぎにして、私たち民衆に苦しみを与えています。


 アメリカはアフガニスタンへの報復戦争を直ちに中断せよ!


 私たちは、人類の平和の願いを踏みにじり、ついに報復戦争に踏み出したアメリカ政府の野蛮な行為を糾弾し、直ちに報復戦争を中断することを強く求めます。
 アメリカは国際法の根拠もないまま、あらゆる軍事力を動員して連日アフガニスタンを火の海にしています。アメリカのアフガン攻撃は、「テロに対する仕返しというより、多くのアフガン民衆を虐殺する国家的テロリズムであり、力による覇権以外の何ものでもありません。
 アメリカが本当にテロから逃れようとするならば、直ちに報復戦争を止め、それまでの侵略行為に対する反省と覇権政策を捨て去るべきです。


 韓国政府はアフガニスタンへの派兵計画を即時撤回せよ!


私たちは、韓国政府のアフガン派兵計画を強く糾弾します。韓国政府の派兵計画は、アフガニスタン民衆に対するアメリカの反人倫的な虐殺行為、世界の平和を破壊するアメリカの軍事的覇権主義に荷担するものです。さらに私たちは、金大中政府が今回の派兵を「韓米相互防衛条約」をその根拠としていることに驚愕せざるを得ません。
 それは、この条約そのものが時代錯誤で反民族的な条約であり、一刻も早く廃棄されるべき冷戦の遺物に過ぎないからです。これは韓国政府がいかに韓米間の従属的関係を当然のことと受け入れているか、その表れです。


 新自由主義グローバリゼーションを阻止し、民衆の生存権をかちとろう!


 韓国ではIMF経済危機以後、グローバリゼーションの名の下に、銀行、通信、電力、自動車など主要基幹産業が海外売却と民営化によって、外国資本に安値で買い叩かれその手中に入っています。多くの労働者は整理解雇、賃金引下げ、また非正規雇用へと追い立てられ、これっぽちの生存権さえ脅かされています。農民は押し寄せる輸入農産物によって、もはや働く意欲さえ失われ、都市貧民は最後に生きるすべを求めた街角からも追い立てられています。これがグローバリゼーションの韓国の現実です。
 私たちは、アメリカ資本のグローバリゼーションを阻止し、民衆の生存権のために闘い続けるでしょう。
 私たちは、今この瞬間にもアメリカの報復戦争中断、韓国政府の派兵撤回、日本の自衛隊派兵反対、そしてグローバリゼーションに反対して闘っている世界の多くの民衆と固く連帯して進むことでしょう。
 最後にもう一度、日本の地で、報復戦争中断とアジアの平和を脅かす日本の軍事大国化を阻止するために頑張っている日本の仲間のみなさんに、熱い同志的連帯の挨拶を送ります。共に頑張りましょう!

二〇〇一年十月二〇日

報復戦争反対・平和実現!新自由主義グローバリゼーション反対 連席会議

 梅香里米軍国際爆撃場閉鎖のための汎国民対策委員会 米軍虐殺蛮行究明全民族特別調査委員会 民族自主・民主主義・民衆生存権を勝ち取るための全国民衆連帯(民衆連帯) 不平等なSOFA(韓米行政協定)改定国民運動 われらの土地を米軍基地から取り戻すための共同対策委員会 6・15南北共同宣言実現と朝鮮半島の平和のための統一連帯(統一連帯) MD(ミサイル防衛)阻止と平和実現のための共同対策委員会 投資協定・WTO反対国民行動(KOPA)