全国で米帝の侵略戦争へ抗議!

反戦行動の持続・拡大を!

 

10・8大阪

米領事館で空爆開始糾弾


 十月八日未明から始まった米・英帝国主義のアフガン爆撃に対し、当日、大阪でも労働者・市民はすばやく行動を起こし、大阪市の米領事館に対して約二〇〇名が結集して緊急行動をたたかった。
 その日夕方六時に大阪市役所の横の広場に集まれ、との緊急連絡が飛び交い、大阪ユニオンネットワークに結集する労働組合、そして関西共同行動、各市民団体などが集まり、集会を開き、米領事館までみんなで歩いて移動。アメリカは報復戦争をやめよ!日本は戦争支援をやめよ!のシュプレヒコールを力強く叫び、「NO!WAR」などのプラカードを突き付けて、米領事館を圧倒する行動を貫徹した。  (大阪N通信員)

 

10・11東京東部

各区の地域共闘が反戦決起


米国のアフガン空爆開始からほどない十月十一日の夜、墨田区の錦糸町公園で「10・11ブッシュ政権の報復戦争反対東部緊急集会」が開かれ、東京東部地域の労働組合や市民団体・個人ら四〇〇名近くが集まった。
この集会実行委員会は、これまでおもに沖縄基地撤去連帯の課題で東部の労働組合などが共闘してきた枠組みであるが、9・11以降の緊迫した情勢に機敏に対応した行動となった。東京東部各区での公務員・民間の労組の地域共闘が、政治課題でも力を合わせて闘うことの意義は大きい。
集会は最初に、江木墨田区議が報復戦争反対・日本の戦争協力反対の集会基調であいさつ。西川地公労副議長が経過報告、東部各地域で計十一回の駅頭ビラまきが展開されたことなどを述べた。
続いて、日本キリスト教団東駒形教会の戒能牧師が宗教者の立場から問題提起、「キリスト教にも十字軍という殺戮の歴史があるが、『正義と悪』の二分法ではなく、生きるものすべての共存こそ本当の宗教者の立場」と語った。また沖縄一坪反戦地主会関東ブロックの木村さんは、緊迫する沖縄米軍基地と報復戦争出撃を許さない沖縄の運動情勢を報告。在日韓国民主統一連合のキム国際次長は、日本政府によって戦時の自衛隊派兵が強行されんとしていることの危険を強調した。
東部七区からの発言では、台東からは千代田学園労組(台東労組連絡会)、墨田からは結成まもない墨田区労働組合連絡会、江東からは江東区労働組合連絡会、江戸川からは江戸川区労組センター、荒川からは荒川区労働組合評議会、葛飾からは東京東部労組、足立からは足立三反の会がそれぞれの地域での取り組みなどを報告した。
最後に東水労青年女性部の仲間の行動提起を受け、錦糸町駅前から亀戸駅前方面への一時間のデモ行進を行なった。街頭の高い関心の中、「小泉首相は戦争協力をやめろ」「東部の労働者市民は闘うぞ」などのコールが響きわたった。(東京A通信員)

10・13〜14東京

日韓民衆が連帯し報復戦争許さず


 十月十三日、東京・大崎の南部労政会館で、報復戦争と日本の戦争協力を許さない行動(一坪反戦地主会、日韓ネットなどによる実行委主催)として講演・討論の夕べがもたれた。
 会場は、二〇〇名を越える人であふれ、日米英帝によるアフガニスタン侵略戦争を許さないという熱気で満ちていた。
 始めに、日韓民衆連帯全国ネットワークの渡辺健樹共同代表が、主催者あいさつを行い開始された。
 講演は、まず沖縄から一坪反戦地主会幹事の当山栄さんからで、米軍基地は戦争のためにあるという観点から、「アメリカがどういう形で戦争をやっているのかを見抜く」必要性を訴えた。そしてこれまでの米帝による戦争が「密室における殺人」である点を指摘した。
 次に韓国民衆代表として、韓国民主主義民族統一全国連合(全国連合)のハン・チュンモク執行委員長が講演を行った。ハン・チュンモク委員長は、「アメリカは、コロンブスの『新大陸発見』が侵略の始まりで、以来、現住民族九千万人を殺してきた」「韓国では、韓国(朝鮮)戦争当時の話が出ている。五百万人が死に、そのうち三百万人が民間人で、米軍によるものがほとんどである」「米軍による虐殺の証拠が今になって出ている。アメリカは謝罪・補償を一切していない」「五十年間の恨がそこにある。中東の人々にも同様のことが言える」「何の証拠もないのに報復というのは、侵略戦争というにほかならない」と、はっきりと指摘した。
 さらに「十月十日には韓国全土で七百六十五団体が、報復戦争反対の声明を発表した」「米軍基地の存続と報復戦争への協力をする金大中政権に反対し、十月十五日には小泉訪韓反対集会を開く」こと、十月、十二月には民衆生存権を守り、戦争に反対する民衆大会を開くことが表明された。
 そして最後に「平和なアジアの時代を作っていこうではないか。反戦平和で進んでいこう」と結び、日韓民衆の連帯した力での前進を訴えた。
 次に登壇した伊藤政子さん(アラブの子どもとなかよくする会)は、米帝によるイラク民衆を虐殺した卑劣な空爆の様子を、九八年のイラク滞在中の具体的体験談として語った。 このあと首都圏各地域での反米軍基地闘争を闘う団体や、在日韓国青年同盟の連帯のアピールと会場からの質疑応答をまじえ、翌日の集会・デモをも含めた行動提起がなされて、熱気のうちに集会を終えた。
 翌十四日は、渋谷・宮下公園で実行委員会主催で集会が開催された。これに先立ち、渋谷駅頭で実行委員会メンバーによる情宣活動がおこなわれた。普段、情宣ビラに見向きもしない渋谷駅を通過する市民も、次々とビラを求めるという姿が見られ、米帝の報復戦争反対への関心の深さを示す状況が見られた。
 集会は、前日の南部労政会館でのメインスピーカー、当山さん、ハン・チュンモク委員長、伊藤政子さんらの発言を受け、米帝の報復戦争への怒りが高まり、これの人々を先頭にデモへと出発した。一三〇〇名のデモ隊が、渋谷駅周辺を「報復戦争反対!自衛隊の参戦反対!」と訴えて行進した。     (東京S通信員)

関西10・21

国際反戦デー関西集会に二千余

ブッシュ・小泉打倒へ米日民衆は連帯する


十月二一日、大阪城野外音楽堂にて「10・21国際反戦デー関西集会」が、集会実行委員会の労組・市民団体を始め二〇〇〇名を上回る結集で開かれた。米英のアフガン爆撃という民衆へのテロが連日続く情勢下、参加者は怒りをこらえるかのように集会開催を待ち受けていた。
主催の実行委を代表して、しないさせない戦争協力関西ネットワークの中北龍太郎氏が登壇、米英を、また参戦のための法改正を策する小泉政権を厳しく糾弾した。また、米帝の北ベトナム爆撃開始に抗議し総評などが呼びかけた国際反戦デーの歴史をふりかえって、六六年の反戦デーには政治ストをはじめ日本で五百万人が決起したことをふまえ、今後も関西の地で行動を継続していこうと集会基調を訴えた。
続いて、アメリカ本国で報復戦争反対行動を取り組んでいるWRL(米国戦争抵抗者連盟)のデビット・マックレイノルズ氏。「米国ではまるで全ての人々がジョージ・ブッシュを支持しているかのように映し出されているが、七日の空爆開始のその日に、ニューヨークでは一万人の反対デモが行なわれている。米国民は、政府の数々の蛮行を『自由な報道』により聞かされていないのが現実である」と言明し、米日民衆の連帯行動を強めようと結んだ。
 新谷のり子さんの反戦ソングの後、韓国、沖縄からのメッセージが読み上げられた。韓国では十月二十日ソウルで五千人が集まり、「報復戦争反対!平和実現!新自由主義グローバリゼーション反対!全国国民大会」がもたれたことが報告された。(日本の10・21一斉行動への韓国10・20の連帯アピールは、別掲)。沖縄の平和市民連絡会からは、引き続き名護海上基地、浦添軍港基地を許さない決意が伝えられた。また台湾、フィリピンの仲間からも本集会に連帯メッセージが寄せられている。
最後に、関西各地の諸団体からの一分間スピーチの後、実行委の馬場徳夫氏が集会まとめ発言。
デモは、「米国の侵略戦争糾弾!自衛隊の参戦を許すな!」などの声をナニワの街へとどろかせながら、京橋駅までやりぬいた。
今回の行動では、多数とは言えないが確実に青年・学生層の結集が増えていると感じる。戦争の連日の報道のなか、各キャンパスでは各種シンポジウムや学習会、また個々人での行動参加が増えていると聞く。青年・学生を始め関西の労組・市民団体のさらなる連帯行動を強化しよう。
なお労働者共産党関西地方委員会は、「米帝の侵略戦争糾弾し、日帝の参戦を粉砕せよ」とのチラシを配布し、集会・デモ参加者を激励した。(関西I通信員)

10.21東京都心

米大使館へ二千名


 十月二十一日、国際反戦デーにあたるこの日、東京・六本木の檜町公園で、九月から続いている日本消費者連盟および「許すな!憲法改悪市民連絡会」の呼びかけによる、「テロにも報復戦争にも反対!市民緊急行動」が行われた。
 この日、全国33か所で行われる侵略戦争反対、自衛隊参戦反対の行動の一環として、この日の行動が取り組まれていることが、司会より紹介された。
 主催者を代表して、日本消費者連盟の富山洋子さんから挨拶を受けた。
 内田雅敏弁護士からは、戦争協力三法が憲法九条違反であることが、ダグラス・ラミスさんからは、アメリカの報復戦争は侵略でしかないことが訴えられた。
 集会後、参加者二〇〇〇名は六本木通りからアメリカ大使館に向けて出発した。「報復戦争反対!自衛隊の参戦反対!」のシュプレヒコールと共に、日比谷公園までのデモを力強く貫徹した。         (東京F通信員)

10・21東京・横田基地

在日米軍司令部へ「戦争止めろ!」


在日米軍司令部があり、アジア太平洋地域の米空軍の最大の出撃・輸送拠点である横田基地に対して十月二一日、東京三多摩の労働者市民によって「アメリカの『報復』戦争を止めよう!10・21横田デモ」が闘われた。
午後二時から青梅線沿いの熊牛公園で、立川自衛隊監視テント村の大洞さんの司会で集会開始。その頭上を、米軍の大型輸送機C17が飛んでいく。これは今パキスタンを飛びかっている新型機である。
小平市議の橋本久雄さんが、三多摩の各地方議会の状況などを報告。「テロ批判の決議に報復戦争反対も入っている地方議会は三つ位しかない。小平では戦争反対の文言を入れろとして私たち四人は退場した。また共産党の共通した対応で、『国際法のもとで』の文言があれば戦争反対が入らない決議でも賛成している。これは問題だ」と述べた。
よびかけ団体の、アンポをつぶせ!ちょうちんデモの会、うちなんちゅの怒りとともに!三多摩市民の会、立川自衛隊監視テント村、市民のひろば・憲法の会が発言。また横田基地飛行差し止め訴訟の島田副団長、東京教育労働者組合(アイム89)などが連帯発言。
最後に、米大統領ならびに在日米軍司令官宛ての横田基地への申し入れ書を全体で確認した。その内容は、@昭島市での航空機落下物事故について謝罪せよ、A住民をも対象にした基地警備厳戒を解除せよ、Bアフガン軍事攻撃をただちに停止せよ、C横田基地の軍事機能を停止し基地を撤去せよ、である。
さあ横田基地へデモだ。「報復戦争に横田を使うな!」「住民威嚇の基地警備を止めろ!」などを訴える一五〇名足らず比較的小さなデモだが、基地の街の人たちの関心は大きいようだ。基地沿いに16号線を行進すると、基地壁から乗り出すように監視塔が設置されている。迷彩を施され機銃らしきものが見える。
デモ隊が近づくと基地ゲートが閉ざされ、日本の警官隊が基地を守っている。代表団が申し入れ書を手渡そうとするが、基地側は誰も出てこない。デモ隊はゲート前で怒りのシュプレヒコールを繰り返した。そうこうするうち警官隊が代表団の暴力的排除に打って出てきて、一時騒然となった。この市民運動弾圧が、米軍基地警備強化など小泉内閣が九月十九日に発表した「テロ対応措置」の実態である。
デモは弾圧をはねのけ、福生のバー街などを通って福生駅まで元気に貫徹された。(東京W通信員)

10・18対国会行動

強行採決許さず八千名


 十月十八日、東京・日比谷野外大音楽堂で、平和フォーラムが呼びかける「STOP!戦争を支援する法律の制定10・18行動 テロ・軍事的報復・日本の戦争支援に反対する中央集会」が開かれ、市民、労組員八〇〇〇人が結集した。
 同日、衆議院本会議において、自民・公明・保守の与党三党による「テロ対策法」等の採択が強行されたが、これを許さず、多数の市民、労組員が続々と野音に結集した。
 集会は、公共事業チェックを求めるNGOの会代表の天野礼子さんの司会で始まった。主催者を代表して平和フォーラムの江橋崇代表、政党からは、民主党の横路孝弘副代表、社民党の土井たか子党首が挨拶をおこない、俳優の近藤正臣さん、市民緊急行動の高田健氏が闘いの決意を訴えた。
 集会後、挨拶をおこなった横路さん、土井さん、近藤さん、高田さんなどが隊列の先頭に立ち、アメリカ大使館付近を経由して国会に向けてのデモを行った。衆・参両議員面会所では、社民党の国会議員が出迎え、デモ隊とのエールの交換をシュプレヒコールでおこなった。とりわけて参院議面では、衆院での強行採決を受け、参院で多様な戦術を駆使し、戦争法案阻止を院内で闘うことが宣言された。    (東京M通信員)