三里塚空港

暫定滑走路来年四月供用阻止9・9東峰現地行動

 試験飛行阻止へ支援拡大を


九月九日、三里塚東峰において、三里塚・暫定滑走路に反対する連絡会の主催で「立ち木伐採弾劾!2002年暫定滑走路供用阻止!住民の頭上四十メートルのジェット機の飛行を許さない!9・9三里塚・東峰現地行動」が、東峰団結小屋をはじめ団体・個人約百五十人の結集で終日団結固く闘い抜かれた。
東峰出荷場で、連絡会の高橋さんの開会挨拶で始まった集会は、最初に東峰部落住民で空港反対同盟の石井武さんが決意表明。
石井さんは、「かっての社会党の小川国彦成田市長、堂本千葉県知事が『話し合い解決を』などと云々しながら、やっていることは、工事の強行に加担し、空港公団−国土交通省と一緒に住民無視の居直りだ。」「土地は絶対に売らない」「来年四月の供用開始は許さない」と述べるとともに、東峰神社の由来について詳しく語り、強行伐採した公団の不法性を示した。その中で特に「マスコミの責任が大きい。マスコミはもっと公平に住民の声を反映せよ!」と強く訴えた。
つづいて反対同盟世話人の柳川秀夫さんが、「力を背景として巨大開発を強行するやり方は、三十数年間全く変わっていない。目の前の課題である来年四月開港を許さずに、社会のあり方を変える闘いを続ける」と固い決意を述べた。
東峰団結小屋の岩村嘉尚さんが当該小屋の立場から、「六月十六日の東峰神社立ち木伐採以降、公団は供用開始の前倒(四月)発表など次々とやりたい放題やっている。絶対許せない。十一月試験飛行阻止、来年四月供用反対の具体的闘いを考え、準備しよう!」と力強く訴えた。最後に三里塚闘争現地支援連絡会議の山崎さんよりデモンストレーションの指示を受けて、参加者は時折降る雨をものともせず空港包囲のデモ行進を貫徹した。
そしてデモ終了後、みんなで東峰神社へ移動した。そこには無惨にもヒノキなど十九本を根元から切り取られ、丸裸にされた小さなお社の姿があった。しかし同時に、住民によって作られたばかりの竹垣ががっちりと神社を囲み、たたかいの場がすでに作られていた。我々は決意も新たに、その場で「立ち木伐採弾劾!十一月試験飛行阻止!四月供用開始を阻止するぞ!」とシュプレヒコールを挙げた。
現地行動の後半は、再び出荷場に戻り交流会を行なった。最初に東峰住民・石井紀子さんのメッセージの紹介を、彼女差し入れのミニトマトを頂きながら受けた。つづいて、関西空港反対運動を中心に日雇全協の反失業闘争などを釜日労の藤井さんが報告、さらに田んぼクラブ、じゃがいも運動、東水労青年女性部、明大駿台文学会、波崎事件対策連絡会議の篠原さん、安保終了通告の会、アジア連帯講座、青年先鋒隊から発言を受けた。
最後に、十一月試験飛行阻止の行動へ再結集することを全体で確認した。
暫定滑走路に対峙する東峰地区での本日の行動と併せて、横風用滑走路を阻止する横堀地区での熱田さんを中心とした行動も前段で取り組まれており、四月開港阻止へ三里塚もさらなる闘いへ入る。支援共闘の闘いも新たな拡大が望まれる。(東京Y通信員)