労働者共産党第一期第三回中央委員会総会

    三中総コミュニケ

           労働者共産党中央常任委員会

 六月某日、第一期第三回中央委員会総会が開催された。全国から中央委員が集合し、オブザーバーも多数参加した。
 総会の成立が確認された後、議長団が選出され、議事に入っていった。今総会は、従来型の「総括・情勢・任務」的議案の検討ではなく、第一議題:我々がめざす労働組合運動の基本方向、第二議題:共産主義者の統合問題に関する方針、第三議題:団結・統合の呼びかけ文、第四議題:憲法闘争に関する決議、という形で具体的な問題を各個に取り上げ処理する方法をもってした。
 第一議題では、常任委員会が提出した「我々が目指す労働組合運動の基本方向」をめぐって議論された。この議題は、最重要議題と位置付けられ、最大の時間が割かれた。
 この議案のポイントは、「企業の枠にとらわれない全国的な個人加入のゼネラルユニオンや地域ユニオンを発展させ、労働運動の主流におしあげ、企業別労働組合の変革・改組を含め、自立した労働者の団結を促進する」というところにあった。総会は、総会前の各党組織での討論の場で出されたいくつかの危惧―企業別労組内で本工主義とたたかってきた活動の意義を否定し一人飛び出る路線なのか、形態論に陥っていないか等々の危惧―について十分に討論し、いくつかの修正を施したうえ、議案を満場一致で採択した。
 第二議題では、常任委員会が提出して「統合問題に関する方針」について議論された。
 この議案は、全国の共産主義者の統合の事業にわが党として積極的に貢献・推進していくという結成大会の決定を実践にうつすための方針である。総会は、世界史が大転換したこと、マルクス・レーニン主義の現代的発展を闘いとる必要があることについて自覚を共有できる共産主義党派・グループを具体的に分析し、かれらと潮流・系譜を越えた統合を闘い取る方針を示した議案を満場一致で採択した。
 第三議題では、「全国の同志・友人への呼びかけ」について議論された。
 この議案は、第二議題の「統合問題に関する方針」の採択の上に立って、機関紙等を通じて広く団結・統合を呼びかける文章が必要だということで、急遽提案されたものであった。総会は、この議案についても満場一致で採択した。
 第四議題では、常任委員会の提出した「憲法闘争決議案」をめぐって議論された。
 この議題における議論は、共産主義革命を目指す立場から現行ブルジョア憲法・その第九条に対してどのような態度をとるかをめぐって闘わされた。その内容の紹介は、本紙の別稿(三面)を参照されたい。この議論について総会は、論議不十分と判断、継続審議とした。もとよりこのことは、憲法問題に関して各党組織、各党員が、それぞれの責任において発言し行動することを妨げるものではない。論議は、機関紙上等で継続していくことになる。
 また、総会は会計監査委員を選出した
 第一期第三回中央委員会総会は、一年前の前回総会が地方を含めた組織統合の完遂を確認した総会だったとすれば、労働組合運動の工作と共産主義者の統合という二つの領域で、党として戦術を確定した総会となった。そして何よりも大きかったことは、こうした戦術の確定や憲法問題での議論の過程を通して、参加者が相互に党の生命力の躍動を感得できたことである。各党組織・各党員は、今総会の成果を変革の力に転化し、新しい運動の流れを促進していこう。(以上)