7・13大阪

沖縄での米兵による女性暴行事件緊急抗議

   基地完全撤去まで解決なし


六月二十九日、沖縄の北谷町で米兵による女性への暴行事件が起きた。関西の地では、七月六日に、大阪米国総領事館へ米国大統領宛の抗議申し入れ書を、大阪ユニオンネット、「しないさせない!戦争協力」関西ネットワーク、関西共同行動が渡し、緊急の行動を行った。
 緊急に集会・デモで強い意志を表していこうと、七月十三日、中之島野外音楽堂で、「沖縄とともに基地撤去をめざす関西連絡会」や「『平和な島を』関西沖縄の会」などが中心に呼びかけられた緊急実行委員会の主催で、「沖縄での米兵による女性暴行事件緊急抗議集会」が行われた。緊急の行動にもかかわらず、釜ケ崎より六〇余名で大衆決起した釜ケ崎日雇労働組合をはじめ約三五〇名が参加した。
 集会は、司会の「『平和な島を』関西沖縄の会」の我謝実さんが開会のあいさつを行った。続いて七月二日に、米領事館に抗議申し入れを行い、一連の抗議行動を呼びかけてきた沖縄出身の立命大学生の川口みどりさんが、沖縄の同じ女性、同時代の女性として怒りを表明した。
 続いて在日コリアンの立場より在日韓国青年組織の女性から、「沖縄民衆の怒りは、南北朝鮮の民衆の怒りと同質であり、在日朝鮮民衆の怒りと相通じる。今後も沖縄民衆と、沖縄から、日本から、アジアから、米軍を全面的に撤退させる闘いを進めていこう」と、発言があった。
 全港湾大阪支部の山元さんの発言、おなじく労働組合として釜日労の藤井さんが発言に立った。藤井さんは、「在日米軍の駐留費用、いわゆる『思いやり予算』で、日本は年六七〇〇億円も使っている。平和を破壊し、民衆の安心できる生活を・日常生活を奪っている軍隊に巨費を投じている。反失連での計算では一〇〇億あれば、今大阪で野宿している労働者が仕事につき住居に入ることができる。働いて生きる権利を取り上げ、人殺しをする軍隊に金を落とすやり方こそ、銃口が野宿の仲間達に向けられているともいえる。沖縄民衆の受けている苦しみに思いを馳せ、米軍基地撤去・完全撤去に向けて闘っていく」と発言した。
 関西共同行動の中北さんから発言があり、緊急アピールとして徐翠珍さんが、「小泉首相の靖国参拝の中止を求める署名」の訴えを行った。(関係記事・一面)
 集会の最後に、「『平和な島を』関西沖縄の会」の崎浜さんが、「米兵の身柄引き渡しで事件は終わったわけではない。基地撤去まで、安保破棄まで闘っていこう」とあいさつを行った。
 参加者は、米総領事館までデモ、抗議のアピールを行い、中央郵便局まで行進した。すべての米軍基地撤去、米軍撤退まで、沖縄と連帯して関西での取り組みは続けられている。 (関西通信員M)