6・4〜7・5

釜ヶ崎反失連大阪城で野営闘争

   法制定、特就拡大を


 釜ケ崎反失連は、六月四日より一ケ月間にわたり、大阪城の大阪府庁前で野営闘争を貫徹した。四日、大阪城大手前公園の遊歩道に二〇〇mにおよぶ大野営テントが設営され、約四百五十〜五百名の労働者達が泊まり込んだ。
六日、七日と、府および市に対して要求書を提出した。要求趣旨は、「野宿しなくともすむ就労と生活の保障制度を確立せよ。大失業に対応しうる新たな雇用の創出をめざせ!」とし、
一、野宿生活者支援法の制定を、府・市共同で強く働きかけろ。
一、就労対策として、特別就労事業を大幅拡大せよ。
一、居住対策として、低家賃住宅供給、扶助システムの確立。
一、労働対策として、アブレ手当給付条件の緩和を国に働きかけろ─等である。
野営五百名の陣型は、毎日、釜での特別就労事業も貫徹し、連日の府・市との交渉、ターミナルでの野宿対策への理解を求めるビラ配布、カンパ活動、大阪城公園等でテント生活を送る仲間への激励行動、夜の学習会、映画・ビデオ上映等、炊き出し活動と共に団結して闘い抜かれた。
十一日には、在日コリアン達の府教委への教科書問題での抗議の座り込み闘争に、支援合流して闘った。十九日の中央交渉へ代表団を送り出し、二十一日には約七百名で法案制定への決起集会を闘い抜いた。(別稿参照)
 府市の回答は「拡充に努力したい」と、法案成立の様子待ちに留まったが、反失連は、九月補正予算、臨時国会へ向けた闘いを確認し、七月五日撤収した。 (関西M通信員)