5・30

国労闘争団共闘会議(準)が結成さる

 人間の尊厳賭け新展開へ


五月三十日、この日はちょうど一年前、「JRに法的責任がない」ことを国労が認めることを前提とした国鉄争議「解決」の枠組=「四党合意」が発表された日であるが、この流れに真っ向から反対する行動として「JRの不当労働行為は許さない!がんばれ闘争団ともにGO!5・30 共闘会議(準)結成集会」が開かれた。東京・日比谷公会堂に約三千名近くが集まり盛り上がりをみせた。
集会は、賛同よびかけ人を代表して宮崎学さんの挨拶に始まり、衆院議員・川田えつこさんの記念講演「私はこうして国とたたかった」、北海道音威子府闘争団家族の藤保美年子さんの訴えと続いた。薬害エイズ責任追及の闘いは、人間の尊厳を守る闘いとして国鉄闘争と同じであることが指摘された。
そして特別発言として、矢澤賢都労連委員長が挨拶、「四党合意は労働者の権利を捨てるもの、社民党が党として加わったのなら責任重大だ。大衆団体の間では見解の相違があるのは自然なことで、都労連は闘争団を引き続き断固支持する。闘争団が国労の旗のもとに闘い続ける道を進んでほしい」と述べた。続いて弁護士、市民、国鉄闘争に連帯する会などから挨拶。
圧巻は、闘う闘争団リレーアピール。闘う闘争団に結集するのは全国三十六闘争団中、二十二闘争団・五百人といわれるが、次々と新たな闘いの決意を表明した。
行動提起では、九月を目処に共闘会議を結成すること、闘う闘争団を財政支援する一億円カンパ要請などが確認された。
去る一月二七日の続開大会で、機動隊を自ら導入して「四党合意」承認を強行した国労。その後国労本部は四月に「指示28号」を出して、「闘う闘争団」の諸行動への参加禁止を指示している。支援共闘でも難しい局面はあるだろうが、国家的不当解雇は許せないという一点で全ての労働者は正しい判断ができるものと確信する。国労自体も今秋定期大会が、呑める「解決」案なのかどうかで山場となるだろう。たたかいは続く。
                                 (東京A通信員)