関西新空港

二期工事を許すな4・22泉州現地集会

  負担は府民・野宿者へ


四月二十二日午後一時、三里塚東峰現地行動と同時に、大阪府貝塚市二色浜にて、泉州沖に空港をつくらせない住民連絡会の主催で「二期、陸上飛行、軍事空港を許すな!関西新空港反対闘争、泉州現地集会」が行われた。集会には、「勝利号」にて八十名の大衆結集をみせた釜ケ崎日雇労組を中心に百十名が結集した。
集会は、住民連絡会代表の名渡山さんが「九九年七月よりの二期工事は多大な負担を府民に課している。空港は生活につながらない、『公共事業』だ」とあいさつした。泉大津市議の高橋さんが「第三セクター・新空港会社の責任を追及しよう」と、釜日労の藤井さんが「新空港は金喰い虫。野宿者・失業問題を闘いながら新空港に反対していく」と、大阪湾会議の服部さんが「大阪にオリンピックはいらない」と発言した。その後、労闘、西宮市民・竹村氏、京大院生が発言し、「いややねん戦争豊中市民の会」の玉本さんが「伊丹空港の米軍使用が増えている。反対の署名活動をしている。五月五日には元米海兵隊員を講師に軍事利用反対の集会を行う」と呼びかけた。
住民連絡会の阿部さんが、基調報告を読みあげ「秋に反空港全国ネットワークを立ち上げたい」と、呼びかけを行った。
集会には、三里塚芝山連合空港反対同盟、全日建連帯労組の他、神戸、静岡、福岡の空港反対を闘う仲間よりメッセージが寄せられた。
全国的に国・地方自治体で大型土木事業の見直しが一定進んでいる。しかし空港建設と空港の軍事利用(米軍使用、自衛隊の使用)は、港湾の軍事利用(米軍・自衛隊艦船の寄港)と併せて、日米軍事ガイドライン強化の中でますます進行している。
空港建設では、新石垣、三里塚暫定、関西新空港二期の他にも、羽田、静岡、中部(常滑)、びわこ(滋賀)、伊丹、神戸、播磨(姫路)、福岡などで、内陸か海上か、また地方空港か国際空港かを問わず、ゴリ押しの工事、あるいは計画が進められている。さらに岩国の米海兵隊航空基地では、九七年六月より着工・〇五年完成を目指し新滑走路が総工費一六〇〇億円で進められている。これらは全て、米軍への「思いやり予算」でまかなわれているのだ。
泉州沖に空港をつくらせない住民連絡会の「反空港全国ネット」の呼びかけを真剣にうけとめ、空港反対、軍事利用反対の闘いを前進させよう。 (関西M通信員)