石垣島新空港

3・24〜25「カラ岳陸上案」反対の現地全国行動

「サンゴもコウモリも守れ」


三月二四日、沖縄は石垣市白保にあるWWFJ(世界自然保護基金日本委員会)のサンゴ礁保護研究センター「しらほサンゴ村」を会場に、「サンゴもコウモリも守れ!カラ岳陸上案反対全国集会」が開かれた。
集会は、新石垣空港建設のカラ岳陸上案に反対して、「八重山・白保の海を守る会」(東京)、「石垣島・白保に空港をつくらせない大阪の会」や地元の「空港建設に反対し白保の自然を守る会」等五団体により開かれたもので、東京・名古屋・大阪・那覇等より約五十名が白保に集まり、地元白保住民を加えて約八十名が参加した。
新石垣空港問題とは、石垣島の現空港が千五百メートルと短いことを理由に新空港建設が企てられた事で、一九七九年白保地区の海上を埋め立てる案、ついで四キロ北のカラ岳東陸上案に修正された建設計画である。
白保海域は北半球一といわれるアオサンゴ群落があり、地元住民や環境保護団体の反対運動が、村ぐるみで、また全国・世界の連なりで続けられてきたものである。反対運動の高まりの中、九二年白保海上案は撤回され、現空港近くの宮良台地案に変更となり、一旦は白保のサンゴ礁は大丈夫との流れもできたが、しかし沖縄大田県政がくつがえる中で再変更の動きとなり、沖縄県は九九年六月、「新石垣空港建設位置選定委員会」を設置、二〇〇〇年三月強引に「カラ岳陸上案」を委員であるWWFJメンバーの反対にもかかわらず決定し、〇三年に着工、一〇年に完成させようとしている。
「カラ岳陸上案」は、海面の埋め立てはないものの、海岸近くに盛土をする大土木工事で、沖縄独特の細かな粒子の赤土がサンゴの海へ流れ込む可能性があり、まず候補地決定が先とのペースで、環境アセスメントの前にすでに絶滅危惧種のコウモリ三種の生息地であることが判明するなど改めて白保にとって脅威的な計画であることが明らかになっている。それで十月の全国自然保護連合大会でも反対決議が採択され、全国的に改めて反対運動の取り組みが進んできたものである。
集会は、まず「空港建設に反対し白保の海を守る会」の迎里清代表が地元を代表して挨拶を行なった。「地元は受け入れを決めた形になったが、大部分は反対で、集落を賛成・反対で二分するのは避けたいとする気持ちで外に出せないでいる。現空港の跡地計画も明らかでなく、軍事利用の可能性も否定できない。白保の自然を守るため闘う」と決意を述べた。九十七歳の長老・宮良松さんが、「白保の海は世界の海である。全国の皆さんも阻止のため頑張って下さい」と挨拶。WWFの小林さんが「陸上案」の選考過程の問題、環境アセスの問題を報告。白保漁協の本村さんが「漁民から反対の声をあげていく」と決意を述べた。
続いて、那覇の会の本原さん、白保を考える大阪弁護士の会の佐井弁護士、太田弁護士が各々の取り組みを報告した。ひがたネットワークの鈴木さんの報告の後、「大阪の会」の栄さん、「八重山・白保の海を守る会」の生島さんより闘いの決意が述べられた。

集会は、「白保の貴重なサンゴを守るためには、それが生息している海だけでなく、陸上部も含めて、それと一体となった自然の生態系をトータルに保全しなければならない。この貴重な宝の海を永久に遺すために、新石垣空港建設予定地をもう一度検討し直すことを求めます」とアピールを採択した。集会参加者は翌二五日、大浜石垣市長へ申し入れを行なった。
今回の行動は、県のカラ岳陸上案決定以後、白保の海を守れと全国的な最大の行動となった。
全国的に大型土木工事の見直しが一定進む中、空港建設は、この新石垣空港や静岡空港など地方空港での計画推進・工事への強行が進んでいる。また、三里塚での暫定滑走路、関西新空港での二期工事を強行している。自然破壊と大型開発、そして軍事利用の空港建設反対の取り組みを強化しよう。(S)