3・15東京

 「731部隊」遺跡を世界遺産へ

    史実を以って対抗


日中友好と反戦平和のために闘う多くの仲間たちの手によって「731部隊展」が全国で開催されたのは数年前であった。現在、この731部隊の遺跡群を永遠に保存し、反侵略と反戦のシンボルとして世界遺産に登録する運動が進められている。
三月十五日には東京でも、すみだ学習センターで、この訴えに賛同した呼びかけ人主催の「731部隊遺跡施設を世界遺産登録へ」集会が行なわれた。
集会は、ビデオ上映の後、日中労働者交流協会会長の吉岡徳次氏が講演を行なった。氏は、自身が長年委員長を務めた全港湾労組が戦後一貫して日中友好を進めてきた経緯を話し、この保存運動が、「日の丸・君が代」強制や「新しい歴史教科書をつくる会」などの侵略戦争再評価・賛美に史実を以て対抗していくものとして重要であると強調した。
また、中国現地に行った地域の労働組合の仲間たちからは、次々に運動成功へ向けた決意が表明された。
現在、日中労働者交流協会は署名・募金活動をすすめており、多くの人たちがこの運動に参加することを訴えたい。(東京H通信員)