12・10関西

  沖縄から平和市民連絡会を招き講演会


昨年の四月二日、京都・円山野音に、京都、滋賀・沖縄県人会の支援と多数の市民団体、労働組合、関西共同行動等二八〇〇人の結集をみた「第五回ひびけ沖縄のこころ関西のつどい」の大成功を受けて、第六回の二〇〇一年開催をめざして去る十二月十日、第一回実行委員会が行なわれ、同時に沖縄現地より崎原盛秀氏(沖縄から基地をなくし、世界の平和を求める市民連絡会事務局長)を迎えて講演会が行なわれた。
約五〇名の参加であったが、崎原氏は沖縄現地における熱い闘いを問題点を含めて三つのポイントにしぼって語った。
第一に、名護(辺野古)ヘリ基地移設反対闘争の状況については、三万余の参加で闘い抜かれた7・20カデナ基地包囲闘争いご、その大衆的エネルギーをこれからの闘いへどう活かすのかが課題であり、県民会議は自ら運動を作り出していない現状を批判的に把え返す必要があると述べた。
第二に、今から三〇年前の12・8コザ暴動(沖縄県民の蜂起)にふれて、二七年に余る米軍政下の圧政はそれ以後も一切変わっていない、と厳しく糾弾し、今でもその「マグマ」は沖縄民衆の中にうずまいているとキッパリ表明した。
第三に、さらに日本政府は、反動的右翼日の丸主義者、琉球大御用三教授ども(倉吉、前城、大城)を先頭にした「沖縄イニシャチブ論―本土よりの利益誘導をテコとする」を前面に押し出し、県議会での一坪反戦地主の排除決議等、基地反対世論を一切押しつぶす攻撃に打って出てきている。
また、新ガイドライン、有事立法、「日の丸君が代」「特措法改悪」など日帝による国家統制の根は一つ、沖縄の軍事的再編強化以外ありえないと断言した。また、六月の朝鮮・南北首脳会議の成功と平和的統一の促進は、東アジアにおける米軍基地―日米安保の存在を根本的に揺るがしている。
米軍と米政府高官からも、海兵隊のグァム移転論が出るなど我々には有利な情況になりつつある。
私たちは二〇〇一年二月の浦添市長選挙に注目していかねばならないし、今こそ沖縄に新たな基地建設を許さず、米軍を追放し、沖縄・日本・朝鮮を結ぶ大きな民衆の連帯をより一層広げなくてはならない、と講演を結んだ。
現在関西においても、次々に米日による合同演習がくり返されている。
 一昨年は、兵庫県伊丹の自衛隊基地で、日米合同指揮所演習「ヤマサクラ」が展開され、昨年十一月は、滋賀県あいば野自衛隊駐屯地で周辺事態を想定した実働演習が強行された。 今こそ大衆的な反撃を組織して行こう!
これまで第五回を数える「ひびけ沖縄のこころ関西のつどい」も、第六回は二〇〇一年四月一日大阪城野音で開催されるはこびとなり、第一回実行委員会は集会の大成功を確認して終えた。 (関西S通信員)