11・28集会

  統一か反統一か


「韓国良心囚の即時釈放・国家保安法撤廃を求める11・28集会」が東京・豊島区民センターにおいて、韓国良心囚を支援する会全国会議の主催で行なわれた。
集会は、八月二六日にソウルで行なわれた非転向長期囚の帰北歓送式を撮影してきたビデオの上映で始まった。
在日韓国民主統一連合・事務総長の金政夫(キム・ジョンブ)さんからの講演が行なわれた。
6・15南北共同宣言以降、南北間の交流が急速に進展する中、いまだに国家保安法が存続し、この法の下百名近くの民主統一人士が獄中に捕われている。そしてこの法によって、韓国籍があるにもかかわらず利敵組織に所属していると捏造され続け、韓国への帰国ができずにいるのが、韓統連とその関連団体(韓青同など)の人々である。
金事務総長の講演は、韓統連成立の歴史と在日韓国人の民主統一運動について、金大中氏救出運動との関連もわかりやすく歴史的に述べられた。集会は日本人、在日韓国人も含め大半が青年・学生で占められていたので、たいへん意義深い講演となった。
とくに講演の締め括りで強調して、「(韓国)国内と日本での統一勢力と反統一勢力との厳しいせめぎあいが、国家保安法の廃止か存続かの闘いとなっている」「この反統一の反動勢力が、一番期待しているのが日本の反動勢力」と指摘した。日本民衆の朝鮮半島統一支持・支援の闘いは、自分たち自身のための闘いであるとも言えるわけだ。
連帯アピールが、日韓民衆連帯全国ネットワーク、在日韓国青年同盟、韓支連、日本山妙法寺、東アジア冷戦と国家テロ・シンポジウムなどから行なわれ、最後に、国家保安法の撤廃に向けた日韓民衆の連帯強化が確認された。(東京S通信員)